奈良の寺の芳名帳で、戦時中に亡くなったはずの父の筆跡に似た署名を見つけた久美子の周辺で奇妙な出来事が相次ぐ。久美子の恋人の新聞記者は真相の究明に動くが、事情を知ると思われる外務省の役人や元特派員は謎の動きを見せ、殺人まで起きてしまう。第二次世界大戦時、日本を救う大義のため国籍や家族を捨てた男が、愛娘への情を捨てきれず、祖国に戻ってきたことをきっかけとして起きる事件を描いた松本清張の代表作。1975年に松竹で映画化。火曜サスペンス劇場第１回目の記念すべき作品が今回、BS日テレオリジナルドラマとして放送。【以上、BS日テレ広報資料より引用】協力：北九州市立松本清張記念館、エス・エヌ企画、日本文学振興会松本清張賞事務局。撮影協力：律宗総本山　唐招提寺、法相宗大本山　興福寺、春日大社、白毫寺、飛鳥寺、臨済宗大本山　南禅寺、天台宗　青蓮院門跡、あだしの念仏寺、高雄山　神護寺、いずみ谷　西寿寺、番所庭園、鳩居堂、京都東急ホテル、菊花荘、高雄観光ホテル、奈良ホテル、駒井家住宅、嵐山・高雄パークウエイ、カノミ外科医院、琵琶湖大津館、旧大津公会堂、滋賀県、滋賀ロケーションオフィス、奈良フィルムコミッション、和歌山市フィルムコミッション。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】