ライ病（ハンセン病）におかされた新婚の妻・秋子が愛する夫・英次を自分の病気の道連れにしたくないと、愛ゆえに夫から遠ざかろうとする物語。この番組はライをめぐる夫婦の愛の記録というほかに、ライに対する社会の偏見を取り除こうとするねらいも含まれている。また、この作品は演出の鈴木利正氏が雑誌に拾った記事から、作家の生田直親氏と暖めてきたもので、セリフのすみずみにまで、療養所や研究所の意見や研究がとり入れられている。【以上、讀賣新聞1963/09/25付より引用】【役名（演技者）】田口英次（安井昌二）、秋子（稲垣美穂子）、昌子（池田昌子）、好子（佐原妙子）、美恵（天路美子）、医師（相沢昌治）、看護婦・沢村（根岸宮子）。