不幸な半生を送った娘がやっとつかみかけた幸福をこわそうとする父を憎んで犯した父親殺しという事件を通して、親の責任問題を考える。かけごとにこり、妻や子供を捨てた男、兼助（小杉義男）が15年ぶりにもどり、妻に10万円くれという。気の弱い妻は夫のいうとおりになろうとするが息子は反対し、父親と殴り合いになる。みかねた姉娘・友子（北沢典子）は、夢中で手に触れた果物ナイフで父親を刺してしまった…。【以上、毎日新聞1964/09/30付より引用】【役名（演技者）】弁護士・井上圭子（河内桃子）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、弁護士・久保宏子（南風洋子）、石原勇（小川治彦）、友子（北沢典子）、母・美代（千石規子）、弟・正明（寺田農）、父・兼助（小杉義男）、友子の婚約者・川田二郎（三上直也）、裁判長（北沢彪）。