2011年カンヌテレビ番組見本市(MIPCOM)「MIPCOM BUYER'S AWARD」受賞作品。「自らのつらい人生のために、息子の人生に大きな期待を寄せる母。母の人生を理解しつつもその束縛から逃れ、自分の道を進みたいと思う息子。強い絆のために、ぶつかり合う親子。激しい対立の末に訪れる自立の瞬間――。高校３年の永倉明人（神木隆之介）は、母と２人暮らし。石川県の水産加工会社で働いている母親の玲子（松雪泰子）は生まれついての「ろう者」で、明人は幼い頃から通訳など母の身の回りの世話をしていた。玲子は自分のハンディを引け目に思い、息子を一流のピアニストにすることで、周囲を見返したいと思っていた。しかし、明人は母の期待が重荷であった。そんな中、明人は路上ライブをする一人の女性・大貫いずみ（谷村美月）に出会う。楽しそうにキーボードを演奏する彼女もまたろう者だった。いずみとの出会いを経て、明人はしだいに自分や母の生き方に疑問を感じていく。そんな明人の前に玲子が強く立ちふさがるが、やがて今まで語られなかった母の過去を知ることになり――。【この項、NHK広報資料より引用】」本作については、2023年に全編字幕版が改めて放送されている（当データベースでは別データとして収録している）。取材協力：日本ろう者劇団。撮影協力：石川県白山市、小松市、金沢市、金沢フィルムコミッション、金沢工業大学、愛知県常滑市、瀬戸市、愛知県立名古屋聾学校。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】