テレビドラマデータベース2006年総合ベストテン単発部門８位。「アガサ・クリスティのミス・マープルシリーズを原作に、舞台を現代日本に置き換えてつくられたドラマ。マープル＝馬淵淳子（岸惠子）は、いわゆるアームチェア・ディテクティブ（安楽椅子探偵）なので、現場である倉林邸で事態が進行するあいだは、必然的に出番が減る。代わりに淳子の手足となって潜入調査するのは漆原ルリ子（はしのえみ）。はしのも健闘しているが、岸が出ていないシーンではどうしても作品の密度が落ちることは否めない。逆に言えば、それだけ岸の演技が気品にあふれ、見る者を強く惹きつける。ということでもある。トリックじたいも底が浅いのだが、岸の魅力がそのまま作品の魅力になっている。【この項、文・練馬大根役者】」「アガサ・クリスティー原作の推理小説「パディントン発４時50分』を、日本を舞台にして制作。小説の中に登場する好奇心旺盛な推理マニアの主人公、ミス・マープルを演じるのは、岸惠子。「馬淵淳子」という役名で挑む。ドラマは、列車内で発生した殺人事件の死体が、とある大邸宅の土蔵で発見されたという不可解な事件をもとに展開していく。推理マニアの馬淵淳子は、親友・牧えりか（木の実ナナ）が列車内で目撃したという殺人シーンに興味を抱いて調査を開始する。そこで、死体があると思われる線路沿いのとある大邸宅に妹分のハウスキーパー・漆原ルリ子（はしのえみ）を潜入させることに。この大邸宅の当主は、倉林輝隆（竜雷太）という会社社長。輝隆ががんの手術を受けたせいか、邸宅にはその子供たちが遺産を目当てに集まっていた。そこでルリ子は、邸内の裏庭にある土蔵で中年女性の絞殺死体を発見するが、倉林家の関係者は、口を揃えてその被害者に見覚えがないと証言。やがて、邸内で、毒殺未遂事件や変死事件が続けざまに発生して…。【この項、日本テレビ広報資料より引用】」車輌・高橋ロケサービス。撮影協力・西日本旅客鉄道、JR西日本ロケーションサービス、宮原総合運転所、日根野電車区、恵比寿ロビンズクラブ、山のホテル。医事指導・片山　雅彦。看護指導・石田喜代美。