この事件の犯人は別にいる！ざこの事件も見逃さない潮貞志が動き出す…。横浜地検に転勤になった潮貞志（長嶋一茂）は、早速、立会事務官・堀部由佳（原沙知絵）と共に、横浜新町で起きた殺人事件の被疑者・安藤稔（川原和久）の取り調べにかかった。自分が殺したと自首してきた安藤だったが、彼の自供には不自然なことが多く、潮には安藤が何か隠しているとしか思えなかった。もう一度この事件を洗い直すよう刑事課を訪ねると、もう犯人の捕まったザコの事件に関わっていられないと、被害者宅の鍵を渡され勝手に調べろと言わんばかりだった。自ら洗い直すため写真週刊誌のカメラマンだった被害者・佐久間恵美のマンションを訪ねると、突然、安藤の弁護士・会田（神山繁）が現れた。会田は、潮が司法修習生の時に事務所で世話になった恩師だった。会田は、被害者の佐久間が強請り屋だったこと、それを刑事たちは知っていたことなど潮に話し、安藤は本当に後悔しているから早く刑務所に送って欲しいと頭を下げるのだった。だが、例え恩師の頼みでも、納得していない以上、公判請求出来ないと潮は自分に言い聞かせた。そんな時、安藤の面会に行った会田が心臓発作で倒れ帰らぬ人となった。会田が最期に残した言葉は「安藤に約束は守るからと伝えて欲しい」ということだった。その言葉が何かひっかかる潮。それを察して「約束は守れなくなった。すまない」と言い残し亡くなったと由佳が伝えると、逆上した安藤は「300万円で人の罪をかぶったのに…」と口走った。そして、捜査を進める中、自首した安藤が、医学部を目指す息子・広夢のためにと別れた妻・香苗(中村久美)に300万円届けに来たことが分かった…。【以上、TBS広報資料より引用】