江戸友禅の着物デザイナー・黛涼子（真野あずさ）と、老舗呉服店『越後屋』の若旦那・染井大輔（石黒賢）のコンビ、そして涼子の親代わりの染色職人・庄吉（大村崑）を加え、着物美と旅の魅力のうちに展開するサスペンスの第４弾。今回は長野県松本で開かれた華やかな着物展を舞台に、大輔の学生時代の親友が殺された事件をはじめとして次々と起こる連続殺人事件を、かつて製糸工場で働いた少女たちの悲劇を伝える「野麦峠」の悲話をからませて描く。スランプに悩む涼子は、草木染で有名な信州の紬作家、捧綾（大島さと子）と二人展を開くことになった。涼子は、老舗呉服店『越後屋』の若旦那、染井大輔（石黒賢）と彼の友人で、着物雑誌編集者と名乗る日比憲治（小市慢太郎）と松本へ。松本で涼子たちを迎えたのは、『寿屋』の主、家寿康介（西沢利明）と娘の薫（大島裕子）。展覧会が開催されると、涼子は康介、薫と新進呉服店社長、日下部太郎（大木聡）の確執を知る。日下部は、貴重な絹「やまこ」の流通を牛耳っていた。涼子は、そんな貴重な「やまこ」の繭を展覧会に来ていた老婦、野口キヌ（佐々木すみ江）に手渡される。その矢先、同行していた日比が毒薬で殺された。日比が持っていたパソコンなどの取材道具が入ったバッグが奪われ、残されたのはカメラだけ。フィルムには、康介、薫、綾、綾の弟子である十河雄樹（江畑浩規）、日下部、涼子、大輔、キヌの写真が残っていた。この中に、犯人はいるのだろうか？そして、なぜ日比は殺されなければならなかったのか？涼子と大輔に疑問渦巻く中、新たな殺人事件が発生し…。【以上、フジテレビ広報資料より引用】