マラッカ海峡を航海する日本船が海賊に襲われた。船長の勝呂啓二（山野史人）と二等機関士の栗原俊介（塩谷瞬）を含む船員13名は海賊に抵抗するが救命ボートに乗せられ孤島の海へ投げ出される。救命ボートに移される時、海賊のメンバー・今井孝彦（阿部寛）の姿を見た俊介は、怒りを爆発させ今井に体当たりを食らわす。もみ合う中、俊介とともに今井も大海原に投げ出される。海賊の今井と襲われた船員たち、奇妙な救命ボートでの共同生活が始まる。今井を憎む船員たちの前、船長の勝呂は「全員に食料と水の配分をしろ」と指示を出す。しかし「ここでは生きたいと思う奴が強いんだ」と今井はナイフを武器に船を支配する。対して、俊介は「互いの助け合いなくして生き残れない」と主張する。船員たちの抵抗でナイフを奪われた今井は俊介の考えに従うが、次第に今井の考えが船を支配していく状況になっていく。「なぜ、お前はそんな冷静でいられんだ？」俊介の問いに今井は自分の過去を話す。嵐。ボートの損傷。食料の枯渇……皆の限界が近づいてくる中、傷つき体力の落ちた勝呂に、俊介はルールを破り水を与えようとする。その行為を今井が止める。「水は、生き延びる可能性がある人間のものだ。そう思う奴？」極限状態の中、今井の問いかけに船員たちの手が挙がる。【以上、NHK広報資料より引用】海事監修・山田　吉彦。資料提供・池野　　功、海上保安庁、日本財団。撮影協力・高岡フィルムコミッション。タイ・コーディネート・唐崎　正臣。地上波ではNHK総合にて2005/5/14(土)19:30～20:45に放送予定。