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ドラマ 詳細データタッチン君の冒険(タッちん君の冒険、たっちん君の冒険、タッチンくんの冒険)

勉強好きだがイタズラな子どもを軸に少年少女の起こす騒動を明るいタッチで描く。「日本テレビでは16日からカラーによるこども向けドラマ番組『タッチン君の冒険』(土曜、夜7・30―8・00)を放送する。ネット局は読売テレビ、テレビ西日本など全国十三局。新番組は菊田一夫氏が台本を書き、自ら演出も担当し、いたずらと冒険好きのこどもの話をみたしながら、チャンバラやギャング物とは違った魅力をもりこんでいくという。菊田氏はかつて「鐘の鳴る丘」(NHKラジオ)でこども番組に新境地を開き、大当たりをとっているだけに、日本テレビではこんどの作品をテレビのヒット作にしようと意気ごんでいる。主人公は勉強好きだが、大変ないたずら坊やで、また冒険好きでもある「タッチン君」(五十嵐基治)。彼の仲間には腕白のいたずら坊主ばかり集まっている。おませで分別くさい雄ちゃん(謝春国)、ふとっていて、いっしょうけんめい走ってもいつもビリばかりになっているモンちゃん(須藤春男)、オッさんみたいにひなびた顔をしているオッさん(中森康博)。女の子のくせに男の子と遊ぶのが好きなみどりちゃん(佐藤和子)などが主な顔ぶれ。かれらは探偵趣味にとりつかれ「探偵学早わかり入門」という本を仕入れていたずらっぽい勉強を始めた。そこへ待ちもうけていたように刺激的な人物の登場。みんながあこがれている町内のお姉ちゃん「ひとみちゃん」(明月美保)の家へ、親せきの者と称して挙動不審の男(逗子とんぼ)が上がりこんだのだ。タッチン君がさっそくこの男を相手に活躍を始めるところからドラマは始まる。話がどう展開して行くか、忙しい菊田氏のこととて、まだ構想は固まっていないので「反響をみながら決めていく」そうだ。登場人物にはこの他、町内で私塾を開いて町の浄化運動をやっているヌーボーとした「善哉先生」(花柳喜章)、ひとみちゃんのおかあさん(朝雲照代)、真佐枝小母さん(水戸光子)、野羽玉巡査(小林十九二)など、ベテラン俳優が登場する。『月光仮面』で名を売った大瀬康一も起用されるが、役柄はまだ決まってない。子役の中にはかたき役も置かれ、パリパリと利発な洋ちゃん(山藤均)や、とぼけた久ちゃん(小野賢治)も登場する。二人は同じ町内でも上流家庭のこどもなので「タッチン君」一派とはソリがあわない。菊田氏はテレビ初演出というだけあってこの番組には相当な力の入れようで、子役の選考も全部自分でやり、第一回のけいこにも四日間立ちあって、こどもたちに直接演技指導もするという熱心さ。第一回分はさる9日にビデオテープに録画した。菊田一夫氏の話「NHKテレビはこども番組からチャンバラものを追放しましたね。こんどの僕の作品も思想としてはそれと同じ考え方です。しかし修身物をやって模範少年を出しても、こども物では受けませんよ。模範少年がいればうそつきです。こどもはいたずらな面と冒険心を持っている。僕はあくまでそうしたこどもの気持ちを満足さしてやらねばいかんと思ってます。そのうえで社会正義的な心もちを植えつけることができればうれしい――というところです。テレビの演出は初めてで自信はないし、まあ勉強しながらやるだけです。こどもたちはあくまで「小型おとな」にしないよう動かすつもりです。」【この項、朝日新聞1960/07/14付より引用】」【参考資料:書籍「劇団ひまわり30周年史」(1981/09/22発行、発行所:株式会社劇団ひまわり)】
キー局 NTV 放送曜日 放送期間 1960/07/16~1961/03/25
放送時間 19:30-20:00 放送回数 連続/単発 連続
番組名 菊田一夫アワー
主な出演 花柳 喜章水戸 光子明月 美保五十嵐基治阿里 道子大瀬 康一謝  春国須藤 雪男中森 康博佐藤 和子逗子とんぼ朝雲 照代小林十九二山藤  均小野 賢治
主な脚本 菊田 一夫寺島アキ子(26)-(34)
主な演出 菊田 一夫
局系列 NNN
制作会社 東宝、NTV

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