2004年度文化庁芸術祭参加作品。「山岳警備隊の水越鷹之（杉本哲太）は、自分には心を開かない妻（室井滋）の連れ子、雄太（角田紳太郎）のことで悩んでいた。そしてギクシャクした家を避けるように任務に没頭する。そんな時、幼女（小池彩夢）が山で遭難したとの連絡が入る。しかし水越は、捜索部隊からはずされ、幼女の母親・那須川葉子（寺島しのぶ）の事情聴取をまかされる。けれど葉子の非常識な言動に、水越はきつい物言いをしてしまう。一方、捜索隊は、幼女の痕跡も発見できず、遭難は狂言ではないかと疑いがでる。そこで葉子を問い詰めると、あっさり狂言を認め、捜索は打ち切りに。しかし葉子が落とした子供用のハンカチから、子供が本当にいたことが判明、水越はあらためて捜索に出る。しかし葉子は、子供の存在を否定し、捜索に協力しない。しかしその裏には、子供との関係がうまくいってなく、このまま娘が発見されなければいいという、母親の暗い思いがあった。やがて雨が降り始め、山は子供にとって厳しい状況に。葉子に自分と同じものを感じ取っていた水越は、自分も息子を疎ましい思ったことがあると告白し、説得する【この項、NHK広報資料より役者名を補足して引用。補足・法水】」地図資料提供・国土地理院。撮影協力・富山県警察、富山県上市町。データ記載の放送日時、枠はNHK富山放送局でのみオンエアされたもの。全国放送（ハイビジョン）は2004/11/06、土曜19:30～20:45、BS-HI「ハイビジョンドラマ館」枠で実施された。