北鎌倉の山あいにひっそりと佇む旅館「くわの」は、人目を忍んで利用する客が多いことから「密会の宿」とも呼ばれている。未亡人の美人女将・桑野厚子（岡江久美子）の気立ての良さが評判で、連日賑わいをみせている。ある日、「くわの」に情報誌の記者・江島まり（国生さゆり）が取材に訪れる。まりは、推理作家志望の番頭・久保隆（東幹久）の昔の恋人だった。厚子に密かに恋心を抱いている隆は、まりに他人のふりを願い出る。するとまりは、５年前に大手出版社に務める男と結婚したことを告げ、逆に隆を励ました。その夜、宿泊客の女性がロビーで突然、意識を失って倒れた。館内が騒然とする中、女性の亭主がかかりつけの医者を呼び、夫婦は医者の車で病院へ向かった。ところが翌朝、宿泊客のほとんどが現金を盗まれており、大騒ぎに。昨夜、病院に行った夫婦の客室はもぬけの殻で、病院の連絡先も出鱈目だったことから、夫婦とニセ医者３人組の泥棒に入られたらしい。そこへタイミングよく、北鎌倉署の刑事で厚子の亡夫と友達の番場が旅館に現れる。しかし、番場の訪れた理由は別にあった。今朝方、腰越海浜公園でまりの夫・江島哲也（四方堂亘）が遺体で発見されたのだ。【以上、テレビ東京広報資料より引用】地上波ではTX系「水曜女と愛とミステリー」枠で2004/06/09、水曜20:54～22:48に放送された。撮影協力・三貴園、厚木七沢温泉天湯　玉川館、ルーム大正堂辻堂店、ヤオマサ株式会社、株式会社菊池工務店、宝飾のアライズ、銚子電鉄、藤沢市フィルムコミッション、横浜市フィルムコミッション。協力・マエダオート。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】