★「横断歩道奇譚」…中村千里（綾瀬はるか）は、恋人の前川正吾（日向崇）から奇妙な話を聞かされる。正吾が、家の近くにある横断歩道を渡ろうとすると、誰もいないのに後ろ髪を引っ張られたり、足を掴まれて転び、車にひかれそうになった、というのだ。正吾と一緒にその横断歩道を見に行った千里は、片隅に花が供えられていることを知ったが、それでも彼の話を信じようとはしなかった。そんなある日、千里は、正吾の家に行くために例の横断歩道を渡ろうとした。すると突然体が重くなり…。★「真夜中の白い指」…バレンタインデーの夜、チョコレートを渡す相手もいない向田亜美（宮地真緒）と白井玲子（上野なつひ）は、ふたりで夜中まで飲み歩いていた。酔いを醒ますために公園にやってきたふたりは、ベンチに腰掛けた。その時、亜美は、電灯に映し出されたふたりの影が、いつの間にか3つに増えていることに気づく。恐る恐る後ろを振り返る亜美たち。しかし、背後には誰もいない。亜美と玲子は、足早にその場を離れるが…。★「邪悪な影の正体は」…新人看護士の真砂久美（松尾れい子）にとって一番嫌いなのは、深夜の巡回だった。何故なら彼女は、幼い頃から度々不思議な経験をしていたからだ。ある夜、先輩の菅原美穂（池津祥子）の指示で深夜巡回に行った久美は、待合室で数人の男女が話し込んでいるのを目撃する。不審に思いながらも、持っていた懐中電灯の明かりを向け、声をかける久美。すると、雑談がピタリと止み、懐中電灯の明かりが消えてしまう。その男女は、一斉に久美の方に顔を向けた。久美は、危険を感じるが、金縛りにあったようにその場を動けず…。★「深淵から」…５年前に母（長野京子）を亡くした高野照美（田島有魅香）は、近頃、奇妙な夢を繰り返し見ていた。が、母親代わりでもある姉の恵美（芳賀優里亜）は、照美の話を聞こうともしなかった。そんなある日、学校から帰宅した恵美は、暗がりに老人のような人影を目撃する。台所に駆け込み、照美を呼ぶ恵美。照美は、茶の間で、制服のままこちらに背を向けて立っていた。すると照美が、「お墓、放ったらかしで汚れてるんだ」と言いだし、食器を投げつけて暴れ出した。恵美は、帰宅した父・広幸（山路和弘）とともに照美を取り押さえ、救急車を呼んで彼女を病院に運び込んだが…。【以上、フジテレビ広報資料より引用】なお、2004/02/14放送予定だったエピソードの一つが放送時点ではオンエアされず差し替えになったという情報もある。