ドラマ『僕の生きる道』のその後のある一日を切り取ったドキュメント。草なぎ剛扮する主人公の高校教諭が亡くなってから数年後、矢田亜希子が演じる同僚の女性教諭が、谷原章介ら出演者たちにインタビューする。質問は「もし、あなたがあと24時間しか生きることができなかったら何をしますか？」。彼らが「生きる」ということを改めて考えつづける現実と、主人公と母親が夢の中で旅をしている幻想的な映像を織り交ぜて描く。インタビュー部分は設問も適切でなかったのか、底の浅いコメントしか話せない人物が少なくなく冗長な面があった。また劇中人物を演じた役者が役者自身の言葉で語るため、結果的に劇中人物が虚構の存在でしかなかったことを（当たり前のことだが）明らかにしてしまったという面で本編の雰囲気を壊してしまった一面は否めない。特に分かっていたことだが、矢田亜希子の素（す）の言動は劇中のみどり先生と大きく乖離していた。