会社の演歌部門を守るため、かつてヒットメーカーだった男が奮闘する姿を描く。1970年の日本。高円寺（小林稔侍）は多くのヒット曲を生み出し、勤めているレコード会社の繁栄を築いてきた。しかし最近はヒットが出なくなった。会社は専務取締役の中野（佐野史郎）に支配され始める。彼は洋楽やポップス中心の音楽配給システムを目指し、高円寺の演歌歌謡曲部門の廃止を提案。部門存続に二つの条件を出した。終戦記念日までに、会社の25周年記念事業の目玉となるレコードを完成させること。もう一つは、年の暮れまでに演歌のスター歌手を輩出すること。新人発掘のため、高円寺はオーディションを開催した。そこで金村トシエ（安田一葉）という演歌歌手と出会う。【以上、「TVガイド」（東京ニュース通信社）より引用】「演歌を愛し、そのメロディーを守ろうと孤軍奮闘する演歌のディレクターの姿を通し、「日本人の心」のふるさとを描く。かつて「艶歌の竜」の異名をとったヒットメーカー、高円寺竜三だが、最近はヒット曲を生み出せなくなってきている。所属するレコード会社も、合理的経営法を押し進め、会社を洋楽やポップスを中心に変えようとする中野専務に牛耳られ始めていた。演歌に拘る高円寺は、「年の暮れまでにスター新人歌手をデビューさせる」という約束をするが…。物語は屈折した過去を持つ登場人物たちの過去が絡み合い、意外な方向へと展開していく。【テレビ東京広報資料より引用。採録・練馬大根役者】」「一匹狼の音楽ディレクター・「艶歌の竜」こと高円寺竜三を主人公にした作品。かつて芦田伸介が、映画「わが命の唄 艶歌」(舛田利雄監督、1968、日活)、ドラマ『海峡物語』(1977)、『新・海峡物語』(1981)、『艶歌・旅の終りに』(1987)などで演じた当たり役に、小林稔侍が挑戦している。原作者の五木寛之は艶歌の竜が登場する小説をいくつも書いているが、今回のドラマ化にあたっては、五木が前進座創立70周年記念公演(2002年2月)のため、旧作「海峡物語」「艶歌」「帝国陸軍喇叭集」を元に書き下ろした戯曲をベースにしている。前述の『艶歌・旅の終りに』（小泉今日子出演）では、時代の設定はは80年代だったが、今回は戦争体験者が社会の中核にいて、惨禍の記憶もまだ生々しかった1970年に設定されている。【この項、文・練馬大根役者】」スチール・勝村　　勲。車輌・マエダオート。撮影協力・伊香保町観光課、東京都勤労福祉協会、伊香保温泉観光協会、労働スクエア東京、ミュージックスクールウッド、船橋ケイバ、TIPNESS。映像協力・テレビ東京、放送ライブラリー、NHK情報ネットワーク。協力・社団法人日本音楽事業者協会。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】