「組織に縛られることを嫌う天才外科医・都倉隆（織田裕二）と、心に傷を持つ刑事・水沢由希子（松雪泰子）。二人にはある過去があった。ロマンをちりばめつつ、秘められた謎をサスペンス風につづる。都倉は、事務長の安藤（石黒賢）に招かれ、優秀な医師が集まる泉田病院（院長・泉田慶一郎＝長塚京三）にやってきた。そのころ、水沢は指名手配中の強盗殺人犯を追っていた。なぜかプールの水を見てすくむ水沢。無我夢中で犯人を至近距離から拳銃で撃ってしまう。運び込まれた強盗殺人犯を、都倉は病院の反対を押し切って手術する。この一件が二人の運命的な出会いだった。ほかに野心的な院長の長男に阿部寛、看護婦マキに田中美里ら。初回は拡大版。都倉の過去も不明だ。殺人犯を憎む少年の姿に手がかりがあるのだろうか。興味をそそられる巧みな作りだ。【「朝日新聞」2002/10/10付「試写室」より引用。（署名・あ）】」。タイトルバックのカッコよさが印象に残る。またガラスにしたたる雨をシャープに描き出すなど、撮影、映像技術面での凝った画づくりは特筆される。ただ内容面では医事ものと親子の葛藤、謎解きを組み合わせたつくりだったが、組み込み過ぎで後半、やや散漫な展開になり、クライマックスの盛り上がりに欠けたのが惜しまれる。ラストの織田裕二による長々とした演説も物語の掉尾を保つための苦肉の策かも知れないが冗長感は否めず空回りしてしまった。第１回は拡大版（木曜22:00～23:09）。医療指導・濱本　恒男(1)、堤　　邦彦（北里大学病院）(6)(9)-(11)、今井　　寛（北里大学病院）(6)(9)(11)。看護指導・布施友里恵（北里大学病院）、堀　　美果（北里大学病院）。車輌・奥山　武司、鈴木由紀子、酒井　　寧（坂井　　寧）。ロケーション協力・つくば国際会議場(1)(5)(9)-(11)、住友不動産(1)(5)(10)(11)、住友不動産泉ガーデン(5)(9)(11)、Aoyuzu(1)、横浜開港記念館(1)、横浜フィルムコミッション(1)、総合川崎臨港病院(1)、ONE EYED JACK(1)、牛久シャトー(1)、ペガサス乗馬クラブ(1)、Q FRONT(1)、白寿生科学研究所(5)、拓殖大学(5)、La Fuente(9)、LNTERMIX(9)、DELI(9)、AFRICA(9)、東京レンタル株式会社(11)、カスミテクノパーク桜店(11)ほか。協力・ジェニック(1)(9)-(11)、アックス(1)(9)-(11)、ケン・スタントクリエーション(1)(11)、BRONCO(1)、エヌケイ特機(11)。提供・カネボウ。