警視庁捜査一課の元刑事が、妻で警視庁鑑識係長の助けを借りながら殺人容疑で逮捕された友人の息子の無実を立証しようと右往左往する姿を描くコメディタッチのサスペンス。警視庁捜査一課の刑事だった志摩勇次（橋爪功）は、今は亡き友人の息子、宮川慎平（渡部大輔）が殺人事件がらみで警察に出頭したことを知る。大学生の彼はボランティアで足の悪い資産家の結城実篤（山田吾一）の面倒をみていた。 実篤の身寄りは、めいの結城カオル（山下容莉香）とおいの結城武郎（中島陽典）の二人。この二人が遺産相続人から除外されることを知って慌てて駆けつけたところ、殺された実篤と血のついた魔法瓶を持った慎平を見つけたのだ。警察へ駆けつけた勇次は、弁護士の黒沢俊江（香山美子）に慎平の弁護を頼むが、彼女は実篤の顧問弁護士。俊江からは弁護を断られてしまうが、俊江の息子で弁護士の達彦（尾美としのり）が引き受けてくれることに。達彦の調べではすべてが慎平に不利なことばかり。おまけに、実篤の依頼で銀行からおろした200万円が慎平の引き出しから見つかり、強盗殺人容疑で逮捕されてしまうことに。だが、その200万円は、カオルが慎平を罪に陥れようとして仕組んだことだと分かる。その後、遺産相続について調べているとカオルと武郎の相続権が消滅した時には、俊江の運営する結城奨学会に寄贈されることになっていることも分かる。「資産家が殺された時には、遺産相続人を疑え」の捜査の鉄則から勇次は弁護士の俊江まで疑う。妻で警視庁鑑識係長の真紀子（小柳ルミ子）の協力を得ながら俊江と実篤との関係、俊江のアリバイを探り始めた…。当初、放送予定は2000/12/22だった。撮影協力：横浜クィーンズ・スクエア、BUCO di MURO、医療法人社団　慈雲堂内科病院、米屋建設、グラーフ商会、COUNTRY HOUSE WINDSOR。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】