信州の湖の近くの温泉町を舞台に、高校を卒業する娘と夫の戦死したあと彼女をひとり手で育ててきた母親との心理的断層を描いた岡田光治作のドラマ。卒業式をひかえて娘の行動を理解できずに心配する母親が、親が思う以上に成長し、考え深い娘の気持ちに安心するまでの心の動きを中心にドラマは展開。【以上、朝日新聞1960/03/25付より引用】本作放送の２年前の雑誌「シナリオ」に掲載された岡田光治のプロフィールには執筆作品としてNHK『母と娘』とすでに記載されており、本作以前にも同じタイトルの『母と娘』が同じ岡田光治脚本によりNHKで放送された可能性がある。【参考資料：雑誌「シナリオ」（シナリオ作家協会）1958年４月号】