第27回日本テレビ美術家協会「伊藤熹朔賞」本賞受賞作品。奈良に生まれ育ち、京都で和菓子職人となる主人公・あすかの夢と希望に満ちた半生を綴る。「扇屋一心堂」は、京都の和菓子の老舗。娘の京子（紺野美沙子）は、父・巌治郎（芦屋雁之助）が事業拡大の思惑絡みで進めた見合い話を蹴り、店の職人・禄太郎（藤岡　弘）と駆け落ちする。頼った先が、奈良・明日香村に住む巌治郎の妹（三島ゆり子）。一年後、あすか（榎園実穂～竹内結子）が生まれる。地上波でも同期間に月～土 08:15-08:30および月～土 12:45-13:00に放送。制作は、1999年６月１２日（土）奈良県ロケからクランクイン。1999年６月３０日（水）からスタジオ収録を開始したという。劇中、あすかの両親が奈良市に和菓子店を新設しようとしたところ遺跡が見つかり、多額の発掘費用を負担して借金を背負い出店を断念するストーリー展開に、「零細業者、個人の場合は公費で発掘している」と、事実に反すると文化庁から意見が入り、再放送時に配慮するとNHKが回答するトラブルがあった。「また、扇屋一心堂のおかめまんじゅうは2000年後期の連続テレビ小説「オードリー」にも登場した。2000年4月1日放送の最終回では劇中、実際の地上波での放送時間に合わせて「平成十二年四月一日午前八時二十二分」という表示が入った。ちなみにヒロイン・竹内結子の二十歳の誕生日でもあった。【この項、文：練馬大根役者】」資料提供：京都府菓子工業組合、京菓子協同組合、奈良県立橿原考古学研究所(102)、西澤　寿朗(102)、国営飛鳥歴史公園(144)。撮影協力・奈良県、明日香村、京都市、輪島市(55)。【データ協力：法水、練馬大根役者】