「もし妻が亡くなり、乳飲み子を残されたなら…」多くの男性にとって、それは遠い世界のできごとではありません。この番組の主人公、小林元気（筒井道隆）は、クリスマスの夜、最愛の妻を事故で亡くしました。その日から、２４才の若い父親元気と生後８カ月になる息子の翔太君との二人きりの生活が始まります。子供を預けようにも、すぐに受け入れてくれる保育園はありません。彼は、スーツ姿に翔太を背負い、勤める商事会社に出社します。通勤電車の中では怪訝な顔をされ、会社に着けば、翔太が泣き出し騒動となる。会社の上司、米倉尚（長塚京三）は、残業もゴルフの接待もできない元気を、手掛けているプロジェクトのチームから外してしまいます。赤ん坊を抱いたサラリーマンの元気、そんな彼の姿を興味深く眺めていた女性がいました。戸田小春（財前直見）は、赤ちゃん専門雑誌と契約のフリーライター。彼女は取材対象として元気と翔太の親子を追いかけ回します。仕事と子育ての板挟みになりながらも奮闘する元気の姿と、放送の２カ月のあいだにも成長していく赤ちゃんの様子を同時進行で追いかけていく「ｉｎｇドラマ」です。【以上、関西テレビ広報資料より引用】【役名（演技者）】小林元気（筒井道隆）、戸田小春（財前直見）。【参考文献：岩佐憲一著「いつかライオンの夢を－短編ドラマ作法 岩佐憲一の仕事－」（2006/12/20発行、雲母書房刊）】