言葉を失った少年に忍び寄る殺意の手。少年が口を開くとき、心の傷に隠された過去の事件が発覚。児童虐待の疑惑と迫る黒い影に、小児科医・水上（みなかみ）さくらが立ち上がる。とある事件をきっかけに言葉と表情を失った少年の命を何者かが狙う。その上、母親には児童虐待の疑いもある。深く傷ついた5歳の保育園児を小児科医の水上さくらが必死で救い出そうと奔走する。保育園の園医をしている小児科医・水上さくら（賀来千香子）のもとに園児の翔太（吉川史樹）が担ぎこまれた。翔太はアレルギーのショックで危険な状態だった。さくらの懸命な手当てで翔太は一命を取り留めた。しかし、医院に駆けつけた翔太の母親・智代（相田翔子）は無表情で何かを隠している様子。翔太も誰とも口をきこうとしなかった。さくらと母・うめ（吉行和子）はともに違和感を覚えて顔を見合わせた。　翔太はもともと卵アレルギーで、今回の発症も間違って卵を摂取したためとしか考えられない。家庭でも保育園でも卵を避けていた翔太がどこで卵を食べたのか。さくらと友人の心理学者・石田（渡辺いっけい）が謎を追い始めた。　やがて、保育園にクッキーを納めている洋菓子店のオーナー・矢野あけみ（白石マル美）が殺された。その直後、卵が使われた飲料が翔太の前に置かれる事件が起こった。やはり翔太の命が何者かに狙われている。切羽詰ったさくらは何も話したがらない智代を説得し、1年前のとある事故のことを聞き出した。智代によれば、翔太はそれ以来言葉と笑顔を失ったという。　この事故が一連の事件の鍵を握っていると考えた石田は、さくらにある作戦を提案する。【以上、TBS広報資料より引用】