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ドラマ 詳細データ秋の歌 シャンソン歌手 前編・後編

ジャーナリズムに忘れられ、家庭生活に失敗したシャンソン歌手。演出の荒木順は振り返っている。「(現代人間模様では)総て、問題を個人の場で提示するように、台本構成の時から留意した。この事は、演出手法に於ても、一貫したスタイルを要求した。その中で、もっとも、はっきりと、画面構成の上で現れて来たことは、人物をマスで描かず、必ず、当面の問題となっている個人を、カメラ前に相当大きく置いて、他は、フォーカス外に出してしまうという手法である。全員に同じウェイトを画面の中で与えることは極力避けた。それを極端に使った作品は、シャンソン歌手を描いた『秋の歌』である。この作品では、主人公の女を、常に、ビッグ・バスト、乃至は、クローズ・アップで撮り、其処から相当、距離を置いて、その内縁の夫、芸能ブローカー、内弟子の夫々を立たせるというショットを多く使った。この時のフォーカスは、勿論、女に合せてあった。主人公をまず印象づけておいて、それを背景となるべきものに結びつけてゆくのである。『秋の歌』では、これが相当成功したのではないかと思っている。ただ、トラック・ショットが大変多くなり、一つのシーンに相当のスペースを要するので、全部の作品に通用することは出来なかったが、更に、この方法を発展させてみようと思っている。個人を描くことによって、その後に重くのしかかってくる様々な問題を提示する。これが、「現代人間模様」に於ける私の、テーマの置き方、演出の方法である。【この項、文:荒木順氏(「放送ドラマ」(清和書房刊)1960年1月号より引用)】」【参考文献:「放送ドラマ」(清和書房刊)1960年1月号】
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1959/09/14~1959/09/21
放送時間 21:00-21:30 放送回数 2 回 連続/単発 単発
番組名 現代人間模様(第23回~第24回)
主な出演 加藤 治子永野 達雄朝空 美景堀内 一市
主な脚本 茂木 草介
主な演出 荒木  順
局系列 NHK
制作会社 NHK(大阪放送局)
制作 佐々木英之助

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