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ドラマ 詳細データやりくりアパート

なにわ荘に住む三人組を主人公に、下町人情をからめた爆笑コメディ。ダイハツ提供。「お待たせしました、こんばんは。ダイハツコメディー始まるよ。寂しがり屋も怒りん坊も寄っといで。」というテーマソングからはじまる。オート三輪カー・ミゼットのCMが流れた。花登筐が北野ショウ時代に発表した「ジャズアパートは大騒ぎ」という作品が下敷きになっているという。好評のため、宝塚映画で劇場映画版が制作された。電通が1960/01/23から1週間にわたり実施したテレビ聴視率調査の結果では、49.3%、第1位を記録した。花登筐は全100回のうち92本を担当。出演者の一人、中山千夏は後年自著で回顧している。「ほとんどの登場人物はアパート「なにわ荘」の住人で、万年大学生の佐々やん崑ちゃん、チャーさん演ずる女形(おんながた)役者のタコさん、それに美しい未亡人とその子チカちゃんなどがいて、チカちゃんが私、未亡人は緋桜陽子。そして、アパートの管理人夫婦に、横山エンタツと、若いころから宝塚歌劇のコメディエンヌとして人気だった初音礼子が扮していた。(中略)北野劇場での実演と同様、台本はあってなきがごとし、「チナッチャン、ここで泣いて、うんうん、いいよ、そやな、それで、佐々やんが、なんで泣くねん、と言う、そしたら、そんなんいやや、て言い」などと花登が口立てで作っていった。佐々やんたちと花登は、「ここであれやろか」「おっしゃ」で通じることがよくあった。いくつかあるお決まりのギャグを、適当にはめていくのだ。今でもよく覚えているのは、こんなギャグだ。ツッコミの佐々やんが、ボケの崑ちゃん相手に何かを山分けする。「おれがひとつで、おまえがひとつで、おれがひとつ。な、おれがひとつで、おまえがひとつで、おれがひとつ」、繰り返した結果は当然「おれ」が多くなり、崑ちゃんは首を傾げる、という次第。そんなギャグを彼らはいっぱい持っていて、ドラマの間に挿入した。テレビでは、それにディレクターが加わった。私たちが芝居をし、ディレクターはカメラ割りを書き込んだ台本片手に、ぱちんと指をならしてはぱっと広げ、このタイミングでこの角度からこのカメラが撮る、と確認していく。カメラマンほかスタッフも私たちを取り囲む。そしてカメリハ、カメラリハーサルをする。実際の放送同様に演じ、映してみるのだ。それがまだ終わらないうちに、それどころかカメリハも始まらないうちに、放送時間になってしまうことも珍しくなかった。放送が始まれば始まったで、しょっちゅう、アシスタントディレクターが私たちに合図してくる。こちらに向けた人差し指をぐるぐる回したら、早口でセリフを言い、あるいはいくつかセリフを飛ばして、急いで先へ進まなければならない。また、両手でゴムヒモでも引っ張るような手つきを何度かしたら、ゆっくりと演技し、時には思いつきのアドリブを入れて、話を延ばさなければならない。そんな努力をしても、筋書きが最後までいかないうちに、放送時間が切れてしまうこともままあった。【この項、中山千夏著「蝶々にエノケン 私が出会った巨星たち」(2011/10/06、講談社刊)より引用】」中山千夏の出演は上京する1959年の秋までという。各回のサブタイトルは以下のとおり。第88回「刺げきがほしい!!」の巻。提供:ダイハツ工業。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成(88))】【参考文献:webサイト「YouTube」、「キネマ旬報臨時増刊 テレビ大鑑」(1958/06/20発行、キネマ旬報社刊)、小山帥人著「コメディー「やりくりアパート」の大ヒット」(雑誌「メディア展望」(発行:公益財団法人新聞通信調査会)2018/04/01号掲載)】
キー局 OTV 放送曜日 放送期間 1958/04/06~1960/02/28
放送時間 18:30-19:00 放送回数 100 回 連続/単発 連続
番組名 ダイハツコメディ(第1回~第100回)
主な出演 横山エンタツ(88)、佐々 十郎(88)、大村  崑(88)、茶川 一郎(88)、E・H・エリック初音 礼子中山 千夏(子役)、富士乃章介三浦 策郎立原  博黒岩三代子筧  浩一峰  祐介)(88)、結城三千代(88)、花和 幸助(88)、三角 八重(88)、芦屋 小雁(88)、由美あづさ(88)、生駒 道男(88)、芦屋雁之助(88)、花紀  京(88)、大屋  満(88)、園 佳代子(88)、槙 祥次郎(88)、笠原 亮三(88)、中野ひろみ(88)、藤井佳代子田島佳代子麻丘めぐみ)(子役)(未確認)、ミヤコ蝶々花菱アチャコ(59/01/11)、緋櫻 陽子緋櫻 陽子緋櫻 耀子)、
主な脚本 (作:花登  筐花登  筺)(88))
主な演出 澤田 隆治多田 尊夫
局系列 JNN
制作会社 OTV、(企画:東宝テレビ部)(代理店:協和広告(クレジット表示なし))
制作 吉村 繁雄
音楽 溝口  尭(88)、加納 光記、(演奏:東宝ビデオ・ハーモニー
主題歌 大村  崑佐々 十郎茶川 一郎
HP
美術 阪本 雅信

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