1956年から1957年にわたって朝日新聞に連載された佐多稲子の同名小説のドラマ化。離婚して二人の子どもと東京の郊外に住んでいる雑誌記者・村松章子（小川真由美）は、２年ほど前から製薬会社の営業マン正木省吾（中尾彬）とつきあっていた。二人は結婚する気持ちはあったが、周囲の事情もあって踏みきれないでいた。初冬の週末、二人は連れだって箱根へ出かける。そこで、章子は別れた前夫の立田数馬（石浜朗）とばったり出会う。混乱した章子は、正木を残して一人東京へ帰ってしまった。それからまもなく、正木は会社の上役の紹介で、岡本笹子（吉沢京子）と見合いをする。章子にないかれんな笹子に、正木は章子のことを考えながらも次第にひかれていく。【以上、「グラフNHK」（NHKサービスセンター発行）1973年１月１日号より引用】【データ協力：高校教師】【参考文献：「グラフNHK」（NHKサービスセンター発行）1973年１月１日号、同１月15日号、書籍「日本タレント名鑑'81」（1980/12/30、VIPタイムズ社発行）［高橋ゆかりの項］】