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ドラマ 詳細データ北越誌

1972年度芸術祭参加作品。「みぞれが降りしきる雪に変わる季節になると、かつて新潟県上越地方の村人はある旅芸人の来訪を楽しみにしていたという。瞽女(ごぜ)と呼ばれた盲目の女性たちだ。封建的だった風土の中で差別と闘いながら自立した女性として、また人間としてたくましく生きる姿を暖かく見つめる。時は1943年、雪深い北越地方のとある町。番組は、村々を巡り三味線を弾き、はやり唄を披露することで報酬を得る盲目の女性旅芸人、瞽女(ごぜ)さんたちの悲しくも切ない恋物語。娯楽と情報の少なかった寒村の村人たちは、瞽女(ごぜ)の芸能を待ちわび、心の慰みとしている。1年のうちほとんどを旅に費やす瞽女(ごぜ)さんは、親方と呼ばれる年長者が弟子を養女とし、家族のような強固な関係で結ばれている。それだけに瞽女(ごぜ)社会は、厳しい掟によって保たれている。特に、男性関係は厳しく禁じられている。そして旅先での誘惑に負けた者は「瞽女(ごぜ)くずれ」とよばれ追放されてしまう、残酷な運命が待ち受けている。【この項、NHK広報資料より引用】」脚本の秋元松代は本作について以下のように記している。「越後高田瞽女(ごぜ)について関心を持ったのは、これを書く数年前の頃からだったが、その機会が得られなかった。ようやく座元の杉本キクイさんを訪ねる機縁が出来て、雪の高田市の夜、キクイさん、シズエさん、コトミさん三人の語る「葛の葉 子別れ」「祭文松阪」などを聴いた時の感動は今も新しく甦る。その後、出雲崎、柏崎海岸などを何度か旅して歩き、主題をあたためて、書きあげるまでに二年近い時間をおいた。録画が開始されたのは1972年だったが、この年は降雪量がすくなく、3月になるのを待ってロケ隊が編成された。新潟方面に雪が降りはじめたからだった。スタッフ、演技者とも、この作品への共感が高く、つよい協力体制がとれたのは、私にとっても励ましであり喜びだった。ロケ隊は雪を求めて越後の山間部を2週間あまり移動をつづけた。私もロケ隊と共に雪の中を歩いた。現地の住民の人々も協力を惜しまなかった。美しく厳しい雪の画面は適確に捉えられ、それ自体が詩だった。三人の瞽女に扮した女優さんの旅を行く姿が、今も鮮かに瞼にうかんでくる。【この項、文:秋元松代氏(「秋元松代全作品集」第三巻(1976年、大和書房刊)より引用)】」。「ドラマとして審査員の評価も高く、芸術祭賞受賞は内定していたが、差別用語問題が指摘され、受賞を辞退せざるを得なくなった。【この項、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」(2003/03/30発行、日本放送出版協会刊)より引用】」2006/12/10、NHK総合「NHKアーカイブス」で再放送された。
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1972/10/15~1972/10/15
放送時間 22:30-23:45 放送回数 1 回 連続/単発 単発
主な出演 三田 佳子奈良岡朋子関根 恵子高橋 惠子高橋 恵子)、佐藤  慶
主な脚本 秋元 松代
主な演出 斉藤  暁齊藤  暁斎藤  暁
局系列 NHK
制作会社 NHK
企画 沖野  瞭

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