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ドラマ 詳細データ怒りの街

この90分ドラマは、東京近郊のニュータウンを舞台にしていた。広告代理店の中堅社員(佐藤慶)、売れっ子シナリオライター(藤木悠)、石油会社のエリート社員(根上淳)、真面目一方の銀行員(井上孝雄)などの住宅が隣りあっている。彼らの子供たちは土地の二人の青年におどされ、うちの金をくすねて渡す。それを知った父親たちは生活を守るために青年と戦う。暴力的な争いの後、銀行員は土地っ子のガールフレンドに間違いを犯し、土地っ子の青年と対立、誤って崖から落ちて死ぬ。自己保身のために、青年に殺されたというウソをでっちあげようとするエリート社員のいやらしさ、中流家庭の子供のウソつきぶり、高級分譲地人種の土地の住民たちへの無配慮など、考えさせられる社会問題が提出されていた。ところが、このドラマには、NHK芸能番組制作の弱点を見事に露呈した部分があった。それは、銀行員が土地っ子のガールフレンドを犯すシーンである。銀行員が彼女の口をおさえて壁に押しつけたところだけで描写は終っており、彼が女性を犯したかどうかはまったくわからない。暴行シーンはNHKのコードにふれるためか、ぜんぜん描写せず、あとで科白で説明しているだけである。だから、見ていると、終り近くになって、やっとその実状をのみこむことができるという次第だった。「スカートをまくり、パンティーまでぬがせろ」というのではないが、強姦したのだったら、したような描写をどこかで実現してもよかったろう。出せなかった原因は、二つあると思う。一つはセックス描写にかかわるNHKの自主規制が激しいために、その直接描写を一切さけざるをえなかったこと。もう一つはディレクターが適切な間接表現の方法を見付けなかったことだ。後者の場合は、ディレクターの能力にかかわる問題だが、他の部分の演出をみていると、それほど無能な演出家ではなさそうだ。そこで前者のケースではないかと想像される。【志賀信夫・著「テレビ 裏面の実像」(1972年、白馬出版刊)より引用】」1971/09/18に同じ放送枠で再放送された。
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1971/05/29~1971/05/29
放送時間 22:10-23:40 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 長時間ドラマ
主な出演 佐藤  慶藤木  悠根上  淳井上 孝雄中原ひとみ水野 久美南風 洋子山崎左度子賀川 雪絵西  尋子賀川ゆき絵)、斎藤  隣綿引 勝彦
主な脚本 林  秀彦
主な演出 川村 尚敬
原作 W・P・マッギーバーW・P・マッギヴァン
局系列 NHK
制作会社 NHK
制作 遠藤 利男

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