「大正中期から現代に至る時代背景の中で、一人の無気力な男の半生を軸に、世にいう「過保護家庭」の風潮を風刺的に描く。上野鈴柏（田武謙三）はがんこで名人ハダの風鈴作り師。できあがった風鈴も気に入らなければ売りに出さない。これでは生活も楽なはずはなく妻のお志ん（乙羽信子）からは毎日のようにかせぎのなさを責められるが反発もできない。そのうえ一人息子の太郎（江原真二郎）は、二十歳のきょうまでまったく無気力に育ってしまい、何をやっても長続きしない。第１回は、大阪下町の貧乏な風鈴作り師の家に生まれた無気力な男、太郎に寄せる母親、お志んの過保護ぶりを中心に、太郎のいとこ・お新（八千草薫）の家出さわぎを描く。【以上、毎日新聞1969/12/01より引用】モノクロ作品。【参考文献：webサイト「脚本データベース」（2020/08/06参照、http://db.nkac.or.jp/top.htm）】