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ドラマ 詳細データ碑(いしぶみ)

第24回芸術祭優秀賞受賞。テレビ大賞優秀番組賞受賞作品。学徒動員中の原爆投下で全員が亡くなった広島二中1年生。杉村春子が語り部でテレビドラマとして制作された。「過去、さまざまな角度、さまざまな手法を駆使して〝原爆〟をとり続けてきた広島テレビだが、今回もざん新な画面構成を見せる。原爆のおとされた八月六日朝、爆心地近くで、建物疎開作業に動員されていた県立広島二中の一年生322人が、死の間ぎわに残していった言葉、行動を淡々と語っていく形式。その言葉は、広島テレビのスタッフが遺族(主として父母)の所在を調べ、調査表を送り、少年たちの死の模様をしるしてもらう方法をとったもの。〝現代の語り部〟となるのは杉村春子。少年たちの写真や、原爆投下時のパネルを背に、ただ一人遺族の手紙を読み続けるのだが、その語り口、間合いは、少年たちの〝母親〟そのもので、見る者のエリを正させるものがある。「黒こげの中学生たちの中から〝おとうさん〟と呼ぶ声。見覚えある編み上げぐつで、やっとわが子とわかりました」「三日間苦しみ〝B29をやっつけろ、勝て勝て日本〟と叫びながら、最後は〝おかあさん〟といって死んでいきました」「死期が迫り、思わず〝おかあさんも行くからね〟と申しましたら〝あとからでいいよ〟といいました。〝おかあさんに会えたからいいよ〟とも申しました」。これら〝語り〟の合い間に、原爆のせん光、無気味な煙、飛び散るパネルなど、場面効果のためのわずかな演出がなされているのだが、この種の番組は、演出がどうの、構成がどうのと、批判しつつ見る内容のものではあるまい。いっこうに衰えない広島テレビの〝原爆キャンペーン〟の意欲に感服すると共に、何の罪もないわずか十二、三歳の少年たちが、無残な姿で死んでいったという確たる事実を改めて思い起こし、粛然とするのみである。【この項、読売新聞1969/10/19付「試写室」より引用(署名:史)】」制作の広島テレビは本作の制作で収集した209人の証言をまとめ、「碑・旧広島二中1年生の記録」という冊子にまとめて翌年、広島市に寄贈した。2016年に是枝裕和監督によりドキュメンタリーとしてリメイク(当データベースでは別データとして収録)。【放送日時補足】データ欄記載の放送日時は広島テレビのみでのローカル放送。日本テレビなど全国放送は1969/10/19、日曜16:00~17:00。
キー局 HTV 放送曜日 放送期間 1969/10/09~1969/10/09
放送時間 22:00-22:56 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 ドラマ
主な出演 杉村 春子
主な脚本 (構成:松山 善三
主な演出 杉原  萌
局系列 NNN
制作会社 (制作:広島テレビ(HTV))
企画 薄田純一郎
音楽 福島雄一郎
撮影技術 竹村 峰信、(録音:村上 明男)(編集:池田龍三郎
HP
美術 河野 通男、(写真:三浦 克己

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