第12回芸術祭賞受賞（「人命」の企画と成果に）。「少年院に収監されていた不良少年が、拳銃を奪って脱走。血気盛んな射撃の名手である若い刑事に対し、例え相手が凶悪犯であっても、あくまで人命を尊重しなければならないと主張する老刑事が組んで、少年を追跡することになった。二人の刑事の対立を軸に描いた人間ドラマ。駒沢球場とその周辺にそれぞれ６台、スタジオ内に５台の計17台のテレビカメラをフルに使用して、緊張感のあふれる作品とした。【鶴田浩司・作成「小林旭全テレビ」（「小林旭読本」（キネマ旬報社刊、2002年刊）所収）より引用】」演出の石川甫は語っている。「『人命』は駒沢球場とスタジオの二元中継をやり、当時TBSにあったほとんど大部分のカメラ、すなわち18台のカメラを使って撮影しました。とにかく技術的に苦心しました。まだスターになってない若手俳優だった小林旭や宍戸錠を起用したのをはっきり記憶しています。【この項、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」（2003/03/30発行、日本放送出版協会刊）より引用】」「TBS50年史」（2002/01、東京放送刊）では1957/11/04放送と記載されている（P.105）。【参考文献：「TBS50年史」（2002/01、東京放送刊）】