連続ドラマ『プレイガール』（放送期間1969/04/07～1974/09/30、全287回）の第25回。1999年に刊行された伝説の『プレイガール』攻略本である「プレイガール完全攻略」（白夜書房刊）において「プレイガール超オススメベスト30話セレクション」に選ばれた一編。「スーパー戦隊モノの大御所、小林義明監督若さ故の良いアヤマチか…。大島渚、今村昌平、若松孝二なんかのアングラ映画を新宿文化で見て影響されたと思しき笑激のディスカッション・アクション。戦中、フィリピンで悪虐非道の限りを尽くした中野学校卒の陸軍士官・伴淳三郎は昭和元禄の天下大平を嘆き、富士山地下にひそかに殺しのプロ養成学校を開設、殺人術講義に腐心するも学生はヒッピー風のバカばかり。あげく〝体制打破!!　革命遂行!!〟と恩師の伴淳を血祭りにあげてしまう。で、この秘密学校とこれまた実にイイカゲンなきっかけで関係を持ったプレイガールは、次第に伴淳に同情、ヒッピー学生と全面対決…という血湧き肉躍るストーリーだが、なにしろ演出が大島渚や若松孝二の影響モロカブリで、直球のアングラノリ。異色と云う意味では、妙に印象に残る一作。長沢純、ケン・サンダースらカメオ的なあじわいの出演陣と伴淳のバランスが珍妙。大部屋からは佐藤晟也が出撃している。【この項、「プレイガール完全攻略」（1999/08/10発行、編著：70年代放送文化研究会、編集人：田村直規、株式会社白夜書房刊）より引用】」協力：南房総鋸山桃太郎園、よみうりランド。