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ドラマ 詳細データS・Hは恋のイニシァル(S・Hは恋のイニシャル、S・Hは恋のイニシアル)

結城一平(布施明)は毎朝新聞文化部でテレビ・ラジオ欄を担当することになった新米記者。入社式の朝、通勤バスの中でチンピラが乗客にからんでいる場に遭遇する。そしてやはり毎朝新聞入社式に向かう坂田龍馬(石立鉄男)とともに、チンピラどもを成敗する。微かに血を滲ませた結城に、サッとハンカチを差し出すのが謎の美女(伊東ゆかり)、そのハンカチにはS・Hのイニシャルが織り込まれていた。そしてドラマはこのS・Hの美女にほのかな恋心を抱く結城一平と、彼の前に次々と現れる美女たち、みな奇遇にもイニシャルはS・H、平山節子(梓英子)、羽佐間小夜(ジュディ・オング)、羽佐間すみれ(小山ルミ)、はたして一平はどのS・Hと結ばれるのであろうか。そして一平はSHを青春の目標(SはScoopのS、HはHonor)にすえる。劇中、テレビ・ラジオ欄を担当する一平が毎回取材しにいく歌やショー場面 、著名人へのインタビューも見所。【この項、「泉麻人の僕のTV日記」新潮文庫刊、チャンネルNECOサイト記事を参照】「ナショナル劇場」を離れていた松下電器の逸見稔が「ナショナル劇場」の低迷を受け再びプロデュースを担当した作品で後年、自著で製作経緯を語っている。「番組作りを引き受けたはいいが、そこにひとつの条件が付いていた。渡辺企画が26本で受注した『ドカンと一発』が13回で終わり(ドラマデータベース補注:正しくは12回)、残りの13回分を消化するということである。(ドラマデータベース補注:正しくは14回分)あえて条件を飲み、渡辺プロダクションの大卒一期生だった工藤俊樹さんを付けてもらった。そして、長年あたためていた『S・Hは恋のイニシァル』というロマンチック青春コメディーを製作した。S・Hのイニシァルが刺繍されたハンカチを巡って展開するラブ・ロマンス。このS・Hが何を意味するかも話題作りのもとにした。私は、自分のドラマのタイトルは、自分で付ける。『S・Hは恋にイニシァル』もそうだ。実を言うと、S・Hに格別の意味はなかったのだが。「S」UPER 「H」ITすれば一番いいし、「ス」テキな「ひ」と、「ス」バラしい「は」なし。要は、Sという丸い感じの字とHという直線的な字のバランスにこだわったのだ。松木ひろしさん、向田邦子さんらと創ろうとしていた企画集団もSHP。葉村彰子というペンネームもこしらえたが、これまた「S」HOKO 「H」AMURAでS・H。それほどこのS・Hという文字の組み合わせは気に入っていた。キャスティングだが、『光る海』の二枚目石立鉄男さんには初めて二枚目半的役どころを引き受けてもらい、布施さんとの青春コンビを作った。石立さんは、中村竹弥さん扮する元やくざの親分の息子という設定で、子分の左とん平さんとのやりとりがなんとも面白かった。この後石立さんは、三枚目的イメージが定着してしまって、本来の二枚目に悪いことをしたなと思ったが、後に聞いたらこれが転身のきっかけになり、感謝されていたと知って、くすぐったいような、うれしいような思いをした。ドラマの主人公というのは、なんでも一番の人間か、まるでだめかどっちかが多いのだが、このドラマの布施明さんは、何をやっても二番目ということにした。森繁久彌さんには、布施さんの父親役をお願いした。例によって苦しいときの神頼みならぬ森繁さん頼みである。出演はおなじみの大坂志郎さん。若い女性陣に梓英子さん、ジュディ・オングさん、小山ルミさんら。ゲストにも竹脇無我さん、いしだあゆみさん、大原麗子さんら豪華メンバー。女性たちには、みんなS・Hのイニシァルになる役名を付け、どれが本命のS・Hか?恋人探しドラマの面白さを徹底的に追求した。『S・Hは恋にイニシァル』は、幸いにして「ス」ーパー「ヒ」ットとなり、視聴率も第一回で16%、最高24%、平均18%まで回復させた。TBSにも喜んでもらい、「シ」ングルだった視聴率を「ハ」イにして、「サ」イコーに「ハ」ッピーだった。だが、一本当たったからと言って安心してはいられなかった。私は次なる番組の準備に取りかかっていた。周囲は、当然青春コメディー路線を私が続けていくと信じた。しかし、私が持ち出したのは、なんと時代劇の『水戸黄門』だったのである。【この項、逸見稔著「黄門様はテレビ好き」(1993年、近代映画社刊)より引用】」松木ひろしが11本の脚本を担当。なお、一部資料では全13回と記載されている。【役名(演技者)】結城一平(布施明)、坂田竜馬(石立鉄男)、一平の父・重太郎(森繁久彌)、竜馬の父・金五郎(中村竹弥)、しのぶ(伊東ゆかり)、平山文化部長(大坂志郎)、平山の娘・節子(梓英子)、羽佐間スミレ(小山ルミ)、羽佐間小夜(ジュディ・オング)、小夜の母・静子(月丘千秋)、作家・佐々木文子(戸川昌子)。
キー局 TBS 放送曜日 放送期間 1969/04/28~1969/07/28
放送時間 20:00-20:56 放送回数 14 回 連続/単発 連続
番組名 ナショナル劇場
主な出演 布施  明(1)、石立 鉄男(1)、伊東ゆかり(1)、梓  英子(1)、森繁 久弥森繁 久彌)(1)、大坂 志郎(1)、中村 竹弥(1)、左 とん平(1)、深山 ゆり(1)、いしだあゆみ(1)、北浦 昭義(1)、木元 章介(1)、若宮 隆二(1)、北  竜二(1)、田中  一(1)、河原 裕昌河原 さぶ)(1)、西原  純(1)、石矢  博(1)、細井 利雄(1)、大沢 慎吾(1)、伊藤 巨介(1)、青木 君雄(1)、楠本美津子(1)、シャンパーズ(1)、佐々木久男(1)、南  武臣(1)、三島圭一郎(1)、ジュディ・オング小山 ルミ月丘 千秋大原 麗子砂塚 秀夫西崎  緑西崎みどり)、宮尾たか志中村 晃子毒蝮三太夫石井 伊吉)、竹脇 無我森  進一戸川 昌子
主な脚本 松木ひろし(1)、向田 邦子(5)(7)、馬島  満馬嶋  満
主なプロデューサ 金原 文雄土井 利泰鈴木 利泰)、工藤 俊樹渡辺プロ)、逸見  稔
主な演出 秦 幸三郎(1)、岩内 克巳岩内 克己)(1)、平山 晃生鍛治  昇(誤り…鍛冶  昇)
局系列 JNN
主題歌 布施  明(作詞:山上 路夫、作曲:山本 直純

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