1965年２月19日に20歳で夭折した天才詩人片山正子の伝記のテレビドラマ化。難病から片足を切断し、その苦難を乗り越え同じように片足を切断した榎本健一をはげましたエピソードを榎本自身の出演で描く前編と、最愛の恋人を得てそのまま若くして亡くなる後編の二部構成。【以上、文：のよりん】和泉雅子は1999年の雑誌インタビューで「特に印象に残っている作品は？」との質問に、「強いてあげれば、テレビでは「正子絶唱」です。偶然ですが、女学校の先輩の話でした。骨肉腫で足を切断してしまっても、強く明るく生きようとする女の子の役でした。それがテレビの最初の仕事でしたから、強く印象に残っています。あの作品は大好きだという古いスタッフの方がおられますから、余程よい作品だったのですね。その時、テレビもなかなかしっかりしていて、いいなあと思いました」と語る【雑誌「労働基準」51号（日本労務研究会、1999/06発行）より】。