悠（ハナ肇）と明子（横山道代）は結婚して２年の夫婦。愛しあいしあわせを求めて結ばれた二人だったが、最近仕事の忙しさに追われる悠は夢を失い、明子をやさしくいたわって愛することを忘れ、家に帰ってはつかれたといって寝るばかり。明子は悠のそんな態度に不満を覚えた。どこにでもいる平凡な一組の夫婦の愛情を童話的に描き出し、生活の夢をはぐくむことがどんなに大切なことかをユーモラスななかにもほのぼのと描き出した物語。【以上、読売新聞1961/01/22付より引用】「ディレクター・福田陽一郎が自ら脚本も執筆した。当時としては珍しいケースで異色ドラマとされた。【この項、文：古崎康成】」【役名（演技者）】押川悠（ハナ肇）、押川明子（横山道代）、酒屋・新聞記者（植木等）、ソバ屋・カメラマン（谷啓）、電報配達人・パトロールの巡査（犬塚弘）、新聞記者（安田伸）、レストランのボーイ（桜井センリ）、結婚式の司会（桂小金治）、世界フライ級チャンピオン（坂本九）、駐日トルコ大使（ロイ・ジェームス）、芸術院会員（古今亭志ん朝）、ノーベル賞受賞科学者（一竜斎貞鳳）、洋裁店ボンソワールのマダム（清川玉枝）、道路開発公団総裁（森川信）。