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ドラマ 詳細データホップステップお嬢さん(千恵の明朗日記…企画時の仮題)(ホップ・ステップお嬢さん)

10月からラジオ東京テレビに新しくホームドラマと、ホームドラマ的なシリーズ物が三本登場する。1日からはじまる『千恵の明朗日記』(仮題)、二日から始まる『源氏鶏太シリーズ』、四月からの『そんなとき私は』だ。テレビのホームドラマはNHKの『バス通り裏』を除いて、概して長続きしたものが少ない。ことしの前半は各局からつぎつぎとこの種の番組が姿を消していった。こんどはその復活ともとれるが、内容を見ると新しいゆき方を加味しているのがめだつ。たとえば『千恵の明朗日記』の場合を見てみよう。この番組の主人公は江利チエミ。歌手として出発した彼女が、テレビドラマの主役をレギュラーでつとめたのは、フジテレビの『チエミの瓦版太平記』が初めてだったが、これは歌もうたわせるドタバタ調のコメディー物だった。これも6月11日かぎりでなくなっている。こんどは彼女にとって二度目のレギュラーものというわけで、本格的な連続ドラマの主役としては初のケース。この点『千恵の明朗日記』は、名の売れている演技者を新しい使い方で起用して、新味を盛ることに努力したといえるだろう。ドラマの設定も中心になるのは千恵の家庭と、隣の友子という家庭の二軒のつきあいだ。両家は東京郊外にあり、千恵の家には父しかいない。父は元軍人で現在は生活能力がなく、母はとっくになくなっている。生活をささえているのは会社勤めの千恵で、いなかの親類に弟を預けてあるが、現在の生活では引き取ることもできない。友子は千恵と同じ会社に勤めている。彼女の家は千恵のところと反対で、父が以前になくなり、母と妹の三人暮らし。生活も豊かでない。こうした主要人物の環境設定は、これまでのホームドラマとあまり変わりがないが、しかし話は毎回のように家庭の外に飛び出していく。千恵が会社で出あうさまざまな人生経験。それを通して彼女は社会と立ち向かう。回を重ねるごとにその体験は豊富になり、彼女はオトナになっていく。つまりドラマを狭い家庭のワクからはずして、社会性という厚みと広さを加えたところが新しい行き方というわけだ。しかも、ヒロインがいまはやりのことばでいう「BG」(ビジネスガール)という筋立て。もう一つ趣向を変えようと、各回の終わりに、千恵に日記をつけさせる試みも登場する。彼女がその回のできごとで勉強した人生についての知恵を書きしるすという形だ。演出担当の蜷川茂男氏は「チエミの性格とホームドラマ的テンポを破る意味で、リズム感のある動きの豊かなものに仕上げたい。どっちかといえば聴視者を引きずる演出です」といっている。台本担当は八住利雄氏で作曲は山下毅雄氏。主題歌はもちろんチエミがうたう。【以上、朝日新聞1960/09/13付より引用】各回のサブタイトルは以下の通り。第1回「乞食と泥棒」。【参考文献:webサイト「実相寺昭雄アーカイブ」内の記事「実相寺昭雄:私のテレビジョン年譜」(2021/06/14参照、https://jissoji.wixsite.com/jissoji-lab/profile)】
キー局 KR 放送曜日 放送期間 1960/10/01~1961/04/29
放送時間 21:00-21:30 放送回数 31 回 連続/単発 連続
主な出演 江利チエミ北沢  彪夏川かほる夏川かおる)、
主な脚本 宮田 達男八住 利雄
主な演出 蟻川 茂男蜷川 茂夫…誤り蜷川 茂男…誤り)、(AD:実相寺昭雄
局系列 JNN
音楽 山下 毅雄
主題歌 江利チエミ

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