作家の唯川　恵が、ひとつの作品を異なる登場人物の視点で二誌に同時連載した小説を、ドラマ化した。雑誌では未完の物語を、ドラマ上で統合して完結させるという試みが話題になった。【以上、文・練馬大根役者】「「Beautiful Story」の第1弾として、唯川恵さんが書き下ろした『あしたまでの距離』をドラマ化した作品、これが『27歳の夏休み』。雑誌『 CREA 』と『 FRaU 』の2誌に3回にわたり連載してきた『あしたまでの距離』は、『 CREA 』では英子（木村佳乃）の視点から、『 FRaU 』では莉沙（瀬戸朝香）の視点から物語が展開してきました。今回、『 CREA 』と『 FRaU 』の連載分も含みつつ、英子と莉沙の今後のストーリーがドラマで完結します。」「高瀬英子（木村佳乃）は、出版社に勤務する27歳。外国の絵本の編集がしたくて入社したのに、配属されたのは男性週刊誌。ナース着姿のイメクラ嬢・ミルク（サエコ）に取材をしながら「こんなはずじゃなかったのに」と心の中でつぶやく。ファミリーレストランの店内で忙しく立ち働く住田莉沙（瀬戸朝香）27歳。つなぎのバイトで始めたファミレスだったのに、今では店長を任されている。仕事をサボるアルバイトに、理不尽な客。笑顔を見せながらも「こんなはずじゃなかったのに」。ある日、英子のもとに高校の同級生、河野まどか（辺見えみり）から「プチ同窓会をしないか」と電話が入った。一度は断ろうとするが、「石坂君にも声かけようと思って」と言われ、ドキっとする。石坂秋史（谷原章介）は高校時代の憧れの人だった。莉沙が、同棲相手・久間尚之（内田朝陽）と口論していると携帯電話にメールが着信する。まどかからプチ同窓会のお知らせだ。面倒くさいから行かない、と思っていた莉沙の指が止まる。「石坂君も来る予定」の文字…。数日後、まどかのマンションで同窓会が開かれた。一流商社に勤める石坂のさわやかな笑顔に見惚れた英子は思う。「今まで一人で頑張ってきたのは、この日のためだったんだ！」。二人が盛り上がっていると莉沙がやって来た。将来、自分のカフェを持ちたい夢がある莉沙は、石坂とコーヒー豆の話で盛り上がる。焦る英子は心の中で叫ぶ「ちょっと待った！」英子は石坂と食事をすることになり胸を弾ませる。しかし、約束の場所に行くとなぜかそこには石坂と楽しそうに話す莉沙がいて…。石坂をめぐる恋の火蓋が切って落とされた。【この項、TBS広報資料に一部役名を補足。補足・練馬大根役者】」「22:31から、爽健美茶 Beautiful Story と題された、ドラマ仕立ての90秒CMが放送された（主演は橘実里）。【この項、文・AGF】」ロケーション協力・GOLD'S GYM、横浜市交通局、Dubois、HORIBA、OM SERVICE50、クレヨンハウス、ドンキホーテ、GOO、アルトモンド、Japan、MORIMOTO、横河設計工房、東海大学医学部付属八王子病院、東京共済病院、Angel Garden、横浜フィルムコミッション、横浜市立中川西小学校ほか。協力・FAN、NK特機。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：練馬大根役者）】