青森・五所川原、雪の山道を北川ゆきが車を走らせていた。ゆきは五所川原の民謡酒場の津軽三味線歌手。突然、数発の銃声がこだまし、雪崩がゆきの車を呑み込んだ。二年後の東京。つつじヶ丘駅近くで、帰宅途中のサラリーマン三田誠次が何者かに襲われ、鉄棒で殴り殺された。十津川班が出動した。財布・携帯は盗まれていない。怨恨と思われた。周辺の聞き込みで、事件直前、津軽三味線の音が聞こえていたらしい……。続いて、板橋でOLの沢田操が、お台場で建築デザイナーの小川新平が殺された。数日後、洗足の同じマンションに住む森崎はるかと中本亜木子が十津川を訪ねてきた。前夜二人は連れ立って帰宅するとき、洗足の暗がりで津軽三味線を耳にしていた。その亜木子が十津川班の尾行をまいた。そして洗足池の暗がりで襲われ、殴り殺された。はるかが駅前で待ち合わせ一緒に帰る予定だったが、兄の急病で急遽病院に行かねばならず、亜木子は一人だった。４人は、二年前、偶然津軽のある場所で出会い、事件に関係し、犯人の恨みを買ったのではないか……。津軽三味線の謎は……。十津川と亀井は手がかりを求めて津軽に飛んだ。【以上、東映広報資料より引用】【データ協力：たかし】