2004年度テレビドラマデータベース総合ベストテン単発部門10位。「台所で芋の煮っころがしを見つめる敦夫（秋野太作）。妻を亡くしているが、この味は娘の早苗（出口結美子）が引き継いでいる。今日は早苗が彼氏を連れてくるらしく、焦る敦夫はスーツに着替える。そこへ彼氏であるケンジ（川原田樹）がやってくる。プロゴルファーだと聞いているケンジのことをいろいろ探ろうとする敦夫。何とも態度の失礼な男だと値踏みするが、早苗の選んだ男だと思い、我慢する。しかし、よく聞くと、レッスンプロではあるが、ハンバーガー店でバイトをしていると聞き、呆れる。そこで敦夫は興信所でケンジのことを調査してもらうことに。その結果、人間は良いが、要領が悪く、成功するようなタイプではないという報告を受ける。それでも敦夫は、娘が選んだ男を信じようと考える。かねてより約束をしていたケンジとゴルフに行くが、二人は早々に引き上げてくる。ケンジは敦夫のゴルフの腕の悪さを笑うが、ゴルフがヘタなのは、娘を育てるのに忙しかったからである。芋の味付けにまで口を出すケンジにキレた敦夫は、興信所に掛け合って早苗との仲をブチ壊す計画を企てる。しかし、興信所で調査したことを早苗に知られて口論に。敦夫はケンジの味方をする早苗に「出て行け！」と言い放ってしまう。出て行く早苗。アルバムを見て感傷にふけっていると、早苗が戻ってきて、「ケンジと別れてきた」と言う。そこへケンジが追いかけてくる。そこで敦夫はケンジを叩き、二人に出て行くように言う。深々と頭を下げたケンジは早苗を連れて出て行く。泣き出す敦夫。…芋の煮っころがしを作る敦夫。ケンジと早苗がやってきた時に「うまい」と言わせるために改良しているらしい。【この項、文・市村】」協力・HEART-S、Winds。