荒川の土手でホームレスの女性の絞殺死体が見つかった。被害者は近くの公園に住み付いていた小宮雪枝（五月みどり）。義理の妹･南舞子（熊谷真実）と銭湯『富士の湯』を切り盛りする女将･宝田香代子（泉ピン子）は、舞子の夫で刑事の南新平（古尾谷雅人）から話を聞き、愕然となった。実は、事件前夜、「富士の湯」にやってきた雪枝は、持っていた指輪をカタに入浴。その際、番台にいた香代子に、｢今晩、昔別れた息子に会う｣と話していたのだ。警察は、「息子」が32年前に雪枝が離婚した時、父方に引き取られていた証券マンの多嶋孝一郎（橋爪淳）だと見て事情聴取。だが、多嶋は友人の飲み屋にいた、とアリバイを主張していた。夫の恭介（森本レオ）と「富士の湯」のリフォームを決めた香代子は、設計士･広川晋（宮川一朗太）との打ち合わせで大忙しだったが、多嶋を訪ねて話を聞く。だが、多嶋の雪枝に対する思いは全く冷たいものだった。まもなく、香代子が雪枝から預った指輪が、14年前の強盗殺人事件で奪われた時価500万円の盗品と判明した。この事件は、名古屋の投資家が殺害されたもので、奪われた宝石類のうち指輪を除く他のものは、3年後に東京の川の中から発見されていた。香代子は、指輪の価値を知らなかった雪枝が14年前の事件とは無関係だとにらみ、その人生をたどる調査を始めた。【以上、日本テレビ広報資料より引用】