元エリート銀行マンの北源一郎（高嶋政伸）は頑固一徹な冠太（蟹江敬三）の人柄とラーメンの味に惚れ込み、札幌のラーメン屋「冠太」で修行中の身。店はホステスの希（大沢さやか）など常連客で賑わっていたが、グルメ評論家の幸枝（秋篠美帆）に酷評されて以来、観光客の入りは激減してしまった。冠太の娘・望（酒井若菜）や源一郎は悔しがるが冠太は一向に平気な様子だ。そんな折、定山渓のホテル付近で幸枝の刺殺体が見つかった。源一郎の義兄・雪村警部補（梨本謙次郎）達が捜査に乗り出すが、幸枝は多方面から恨みを買っていて容疑者の絞り込みは困難を極めた。事件当夜、同ホテルで幸枝主催のパーティーと札幌ラーメン振興会の会合が開かれており、犯行時刻にアリバイのない冠太にも殺人の嫌疑がかかっていた。そんな矢先、なんと厨房で死んでいる冠太が発見された。雪村警部補によると、ラーメンの醤油ダレに毒が混入されていたという。冠太ひとりを狙ったものなのか、それとも無差別殺人が目的だったのか。目撃者はなく、唯一の手がかりは店のキャッシャーに残された「２４」の数字だけである。一連の事件にどんな関連があるというのか。源一郎は兄弟子の熊谷（鈴木ヒロミツ）に店の事を任せ、銀行マン時代に鍛えた分析能力を駆使して犯人を割り出そうとするのだが…。