白馬の王子様は記憶喪失！お嬢さま添乗員・千春が恋の成就を賭けて連続殺人事件の謎に挑む。「男のハートは胃で掴め」と料理学校に通い出したお嬢様添乗員の早乙女千春（名取裕子）。それもこれも少女時代に失恋して以来、地に落ちてしまった男運を上げる為である。その料理学校の講師・沢入敦子（細川ふみえ）から千春は「山梨デラックスツアー」の申込みを頼まれた。日頃の恩返しにと千春はツアーの添乗を担当。もちろん腐れ縁の須藤（蟹江敬三）も一緒である。ツアー参加者は沢入恭介（辰巳琢郎）・敦子兄妹の他、仲良し主婦３人組、山田一郎（中西良太）・千鶴子（相本久美子）夫妻、更に合コン目的の男女４人とそのグループを仕切る高飛車なお嬢様の白川美穂（仁藤優子）たちである。一目会うなり敦子の兄・恭介に一目惚れした千春は、オードリーヘップバーン風の出で立ちで恭介に強烈な秋波を送る。一方、千春の惚れっぽさをバカにする須藤も敦子にのぼせ上がっていた。無事、旅館に到着したのもつかの間、気絶している敦子と永田（笹島和人）の死体が見つかった。被害者は合コングループの一人で部屋から怪文書が発見された。犯人を特定できないまま更にツアー客が次々と襲われていく。そんな中、沢入兄妹が容疑者として浮上。被害者と沢入兄妹との間には、犯行を裏付ける過去があるというのだ。しかし恭介には１年前から以前の記憶がない。恭介の無実を信じる千春は執事の神埼（沼田爆）にある調査を命じるのだが…。