麻也子（石田ゆり子）は今の夫（渡辺いっけい）と結婚して６年目。子供はまだおらずマザコン気味の夫と口うるさい姑（岸田今日子）に絶望している。やがて彼女は昔の恋人と再会。さらに年下の男性と出会い不倫に身を投じていく。【以上、文・古崎康成】「作家・林真理子の同名小説をドラマ化。結婚６年目の人妻が夫婦生活に飽き足らず、複数の男性と不倫愛に走る。麻也子（石田ゆり子）は女子大卒業後、合コンで知り合った航一（渡辺いっけい）と結婚。子供はなく、現在は製薬会社会長（藤村俊二）の秘書をしている。家庭では航一や義母・綾子（岸田今日子）とうまくいっていない。麻也子はある日、雨の降る夜道で見知らぬ男（岡本健一）からタクシーを譲られた。その時、男のチェロを雨にぬらしてしまった麻也子は、連絡先を教えられ、妙に心が騒ぐ。数日後、麻也子はふとしたことから以前の恋人・野村（内藤剛志）に電話をすることに。【以上、「読売新聞」1997/10/09付より引用】」「林真理子の小説のドラマ化。清純派の石田ゆり子が不倫に走る人妻役に挑んでいる。今夜は二回目。麻也子（石田ゆり子）は三十歳。製薬会社の会長秘書だ。会社員の夫（渡辺いっけい）とは５年前に結婚したが、子供はまだいない。口うるさい義母（岸田今日子）とマザコン気味の夫への不満が募るばかり。だから昔の恋人野村（内藤剛志）から強引にキスをされても、麻也子は抵抗しなかった。ある日、会長から頼まれて、演奏会のチケットを届けたが、その相手は、数日前に偶然知り合った音楽評論家の工藤（岡本健一）だった。これが縁で麻也子は工藤の手伝いをすることになった。その一方、野村から食事に誘われると、酔った勢いでホテルへ行った。不倫を究極の純愛として描いた「失楽園」に対し、こちらは女性の視点から、自分探しの物語としてコミカルに描いている。石田は硬さも残るが、まずは満たされた生活に飽き足らず、ゲーム感覚で不倫に走る人妻の雰囲気を醸している。だが単なる「勝手な女」に映りがちで、この辺をどう演じるかが物語に厚みを持たせるポイントか。【以上、「読売新聞」1997/10/16付「試写室」より引用。署名・久】」各回のサブタイトルは以下のとおり。最終回（第11回）「はしたない私の運命」。ロケ車輌：安丸　　徹、秋場　淑憲、大須賀志生、渡辺　治郎。ロケーション協力：クイーンズスクエア横浜［アット！］(11)、日比谷シティ(11)、青山倶楽部(11)、明光商会(11)、TBSブリタニカ(11)、東京ヒルトンホテル(11)、タカシマヤタイムズスクエア(11)。協力：日音、文藝春秋、緑山スタジオ・シティ、高橋レーシング、NK特機、堀企画。