共に弁護士の父子が飯坂温泉を舞台に、遺産相続をめぐる同時死亡事件の謎に挑むサスペンスドラマ。戸田太一郎（大滝秀治）と信一郎（古谷一行）親子はともに弁護士。そろって強情な性格が災いし、ついに父・太一郎が事務所を出た。半年後、飯坂温泉から愛という女性（河合美智子）が来た。旅館に嫁いだ愛は信一郎に義母・貴代（余貴美子）との相続争いについて相談したいという。話の内容はこうだ。愛の夫・武志（円谷浩）と義父・源之助（織本順吉）、貴代の３人が車ごと崖から転落したが、貴代だけが助かった。武志と源之助が同時に死亡したとすれば、旅館経営の相続権は愛にはない。しかし、事故発生後、武志だけが番号を知る自分の携帯電話が鳴ったという。調査に乗り出した信一郎は、源之助の旧友だった太一郎や娘のあずみ（水野美紀）も事件に興味を持ち、貴代が女将を務める旅館に潜入していることに驚かされる。こうして、信一郎も旅館に宿泊し貴代の話を聞くとともに、愛の言葉を実証する本格的な調査を始めた。が、死の直前に武志が使った携帯電話は見つからず、現場周辺での電話機探しは難航した。一方、貴代は支配人の西村（矢島健一）とともに旅館を売却しようとしていることがわかった。どうやら西村と貴代は深い関係らしい。【以上、BS-TBS広報資料より引用】【役名（演技者）】戸田信一郎［弁護士］（古谷一行）、戸田太一郎［信一郎の父親・弁護士］（大滝秀治）、大野あずみ［信一郎の娘］（水野美紀）、藤崎源之助［旅館『葵館』経営者］（織本順吉）、藤崎武志［源之助の息子］（円谷浩）、藤崎貴代［源之助の後妻・武志の義母］（余貴美子）、藤崎愛［武志の妻］（河合美智子）、西村支配人（矢島健一）。