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ドラマ 詳細データ古都

第32回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品。1960年代の京都。幼くして離れ離れになった双子の姉妹の20年後の出会いと別れを京の四季を背景に描いていく。中江有里が初の二役に挑戦。千恵子(中江有里)は京都の呉服問屋・佐田太吉郎商店のひとり娘。幼なじみの真一(大沢健)は彼女を「幸福なお嬢さん」と呼ぶが父・太吉郎(橋爪功)の商い下手など心配事も多い。祇園祭の夜、千恵子は自分に生き写しの娘をみかける…。「古都」といえば劇場映画での中村登監督版・市川崑監督版とどうしても比較してしまう。本作は製作期間の制約もあってか、四季の風景の移ろいや祇園祭の描写などがそれらの映画作品と比べると明らかに及ばないが、それでも撮影の秋田秀継は『京都○○殺人街道』シリーズの撮影を手がけるなど京都の美しい山々の映像化に知悉しているだけに可能な限りの健闘をみせている。114分という番組枠に収めるため物語が適度に刈られていて、そのためか導入部の話運びがやや性急すぎるように見えるが、全体としてはそのことがむしろ物語の焦点が明瞭化する効果が生まれている面もある。中江有里の芝居のうち、呉服店の姉役のほうは導入部から淡泊な芝居に見えたが、双子の姉妹を演じわけるための意図的な計算もあるのだろう。もう少し情緒が欲しい気もするが姉妹の演じわけも含め悪くない印象で彼女なりの人物造形ができている。『古都』は最後に双子の姉妹が一緒に寝泊まりし、早朝に出立していくところで終わる。外面的にはずいぶん盛り上がりのない終わり方にしてしまっているように見えるが、こうして映像化されてみるとなかなか余韻が残る幕切れで、むしろここで終わることがこの作品にふさわしいと感じさせる。これは、原作の良さなのだろうか。本作はその良さを映像化して明瞭に示している。そこはさすが森崎東演出なのかも知れない。橋本潤が後年の橋本じゅんとしての活躍を予感させる芝居をしていてなかなか収穫。杉本哲太の木訥な織師役も原作のイメージどおり。本作の脚本の前半部をもう少しゆったり描き込んだ上で、四季の変化をじっくり撮影すればなかなかの好編になり得たと感じさせる。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成)】
キー局 TX 放送曜日 放送期間 1994/05/30~1994/05/30
放送時間 20:00-21:54 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 月曜特集特別企画 日本名作ドラマ
主な出演 中江 有里橋爪  功岩本 多代杉本 哲太大沢  健橋本  潤橋本じゅん)、西山 辰夫奥村 公延穂積 隆信石田  章絵沢 萠子絵沢 萌子松田 友絵)、扇田喜久一三浦 徳子神谷けいこ石田アキラ浦田 賢一明石 恵子平井  靖小久保丈二扇田喜久一京本 美佳木村 利幸康  喜弼田口くるみ服部 昭奈坪根 隆太、(方言指導:天野 さく
主な脚本 綾部 伴子
主なプロデューサ 田中 浩三原  克子大野 晴雄、(スチール:荒川 大介
主な演出 (監督:森崎  東(クレジット表示では「崎」は「たつさき立崎)」))(演出補:鶴巻日出雄)(助監督:山本 保博)(記録:桜木 光子
原作 川端 康成
局系列 TXN
制作会社 松竹株式会社(松竹)、テレビ東京(TX)
制作協力 (製作協力:京都映画株式会社(京都映画))
制作 安藤仁一朗、水野純一郎、(進行:橋本  博)
音楽 羽田健太郎、(選曲:山川  繁)(整音:白石  洋)(効果:脇坂 孝行
撮影技術 秋田 秀継、(照明:美間  博)(録音:生水 俊行)(編集:島村 泰司)(VE:阪上 忠雄)(編集:山岸 富則
美術 重田 重盛

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