昔生まれ育った小樽の街を訪れたメルヘン作家が出会ったのは、とうの昔に忘却していた彼自身の哀しい愛の物語の後日談だった。1993年２月20日から劇場公開された劇場映画をテレビで先行放送したテレフィーチャー。ミステリアスな物語でタイトルどおりノスタルジックな展開で魅了される傑作。やや雑然とした未整理さが作品の各所に漂うがそこがむしろ作品の魅力となっている。はるか昔に忘れようとした記憶がある人には心がちくりと痛むドラマでもある。小春日和の小樽の美しい風景と久石譲の音楽が見事にフィット。石田ひかりの軽やかさと繊細さをたたえた芝居も素晴らしい。本作での大林監督の石田ひかりへの演技指導は厳しかったそうで、DVDの特典映像で石田ひかり本人が語ったところによるとあまりに難解な脚本なので100％理解できずに監督の言うがままに演じたというが、そんな裏事情は画面からはみじんも感じさせない。撮影協力：小樽市。【参考文献：webサイト「小樽経済新聞」内「大林監督が小樽に来た 劇団四季出身俳優の高校時代の思い出」（2020/05/24参照、https://otaru.keizai.biz/headline/604/）】
| キー局 | WOWOW | 放送曜日 | 日 | 放送期間 | 1992/10/25～1992/10/25 |
| 放送時間 | 放送回数 | 1 回 | 連続/単発 | 単発 | |
| 主な出演 | 勝野 洋、石田ひかり、松田 洋治、尾美としのり、川谷 拓三、増田 恵子、永島 暎子、柴山 智加、佐野 史郎、ベンガル、根岸 季衣、岸部 一徳、峰岸 徹、赤座美代子、奥村 公延、小形 雄二、大久保 了（新大久保鷹、大久保千代太夫）、小河麻衣子、仁科 ふき、荻原 賢三、原 ひさ子、田根 楽子、大前 均、多岐川裕美、石田ゆり子、内藤 陳、石上三登志、内藤 忠司、岩松 了、増山 誠、安田 伸、小林かおり、入江 若葉、港 幸樹（クレジット表示なし）、 | ||||
| 主な脚本 | 大林 宣彦 | ||||
| 主なﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻ | 大林 恭子、小出賀津美 | ||||
| 主な演出 | （監督・大林 宣彦）（助監督・竹下 昌男） | ||||
| 原作 | 山中 恒 | ||||
| 局系列 | WOWOW | ||||
| 制作会社 | PSC（ピー・エス・シー）、GALUCK（ギャラックプレミアム） | ||||
| 制作 | （製作・川島 国良、大林 恭子）（製作担当・高橋 伸行） | ||||
| 企画 | 大林 恭子（企画協力・森岡 道夫） | ||||
| 音楽 | （音楽監督・久石 譲） | ||||
| 撮影技術 | （撮影監督・阪本 善尚） | ||||
