ギャラクシー賞奨励賞受賞作品。「１９９２年１０月期首の特別企画ドラマ。大手都市銀行の経営陣の派閥抗争を描いた原作を社会派ドラマに定評のある岩間芳樹が脚色。代議士の妻たちの市川哲夫がプロデュース。新旧の頭取役に、芦田伸介と小林桂樹を配し、主演の人事部長役に渡瀬恒彦、妻に安藤和津、部下の愛人役に麻生祐未。他に、渡辺文雄、中丸忠雄、中田喜子、加藤治子らの演技陣で好評を博し、ギャラクシー賞奨励賞を受賞。冒頭、詩人中桐雅夫の　会社の人事という詩を森本毅郎が朗読、興趣を添えた。バブル経済の破綻が明らかになった1992年、都市銀行の<br />経営の失策も顕在化した。この時期に企画されたドラマだった。<br />銀行の首脳人事における、派閥争いがドラマチックに描かれて<br />男性視聴者の興味に応えた。又、上司と女性部下との恋愛模様も描き女性視聴者<br />の興味を惹いた。渡瀬恒彦、麻生祐未、安藤和津の<br />好演が光る。【この項、文：TBS制作関係者】」中央銀行のトップ人事で、本命を差し置き頭取に就任した男。会長との権力争いを中心に描く。大手、中央銀行で、異例の人事が行われ、杉原が頭取となった。銀行が抱える難問を押しつけ、用が済んだら切り捨てるという根本会長の陰謀だったが、杉原はそれに気づく。逆に徹底的に会長派をたたくため、渋谷支店長の中島をいきなり人事部長に抜てきし、反対派を一掃していく。「【データ協力：アール・ケイ】