つづれ織の老舗・田宮家の伝統を守りながら何不自由なく暮らしていた冬子（真行寺君枝）は、ある日大学の助手・邦彦（田中隆三）を事故で骨折させてしまう。責任を感じた冬子は、邦彦の論文のワープロ打ちを手伝うと申し出る。文学に興味のあった冬子は、新鮮な感情を覚えた。話をするたびに二人はお互いの共通点を見つけ、たびたび会うようになるが、それ以上の関係ではなかった。だが、冬子は人妻、邦彦も教授（須永克彦）の娘・美加（青山雪菜）との縁談があり、周囲の目は必要以上に厳しい。とりわけ出戻ってきた加奈子（吉本真由美）は二人を疑い、事あるごとに中傷する。また、美加も冬子の存在を気にして、田宮家に二人の仲を密告したりする。周囲が疑う中で姑・繁子（久我美子）だけは冬子を信じた。だが、二人にとって周囲の目は苦痛になっていき…。【以上、「週刊テレビ番組」（東京ポスト刊）より引用。引用・秋の夕映え】