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ドラマ 詳細データ芸術祭参加劇 日本の日蝕

第14回芸術祭奨励賞受賞(演出:和田勉)対象作品。第一回放送作家協会賞受賞(和田勉)対象作品。戦時中の事件を通して、人間社会の不条理を映像化。事件は1945年2月、戸数50ばかりの雪深い東北の寒村で起こった。近くの北山で耐寒演習をやっていた小隊から脱走兵が出たのだ。町の憲兵隊から連絡を受けた駐在巡査大貫忠太は、白い息をはきながら村長の家へ急いだ。村は恐怖と不安に陥った。75分枠。本作を観て大藪郁子は脚本家を志したという。本作品は和田勉の関係者が記録用にキネレコにしていたため、消滅を逃れたという。もともとはラジオドラマとして放送された作品だったため、週刊朝日が1959/10/25号の「ダイヤル」欄がこれを指摘し、「ラジオドラマの再製ではないか」と芸術祭の選考でテレビドラマ部門として適切なのか問題にしたという。「作品がCBCからラジオ・ドラマとして放送されたものであるというので大分問題になったが、ラジオに書いたものをテレビに書き直すことは当然あり得るわけで、それは問題がないとして、その意欲的なテーマと演出に、全体として何か素直に受けとれないものがあった。力作であり野心作であることは認めるが、クロースショットの濫用や、必要以上に力みすぎた演出が、却って感銘をうすくした感があった。個性的な俳優を集めた個々のショットは大変に印象的で息苦しい緊迫感はよく出ていたし、構図も的確であったと思われるのに、ドラマの流れがスムーズに行かなかったのではないかと思われる。人物の心理的な内面をイメージでとらえようとする意図も、それ程必要とも思われない心理表現にまで押しつけられると、いささかわづらはしくなる。しかし他の作品が映画的な表現方法をとろうとしていたのに対し、何かテレビ的な表現というものに真向から立ち向かっている演出者の努力は認められるべきで一応問題になるものであろう。ただストーリー自体新鮮味がなく、戦争というものをこのように扱ったものが過去に多すぎただけ、感銘に乏しかった。【以上、文:堀江史朗氏(「テレビドラマ」1959/12月号より引用)】」一部資料では放送枠・金曜21:00~22:00と記載されているが誤り。1960/01/16、土曜14:25~15:35にNHK総合にて再放送された。【役名(演技者)】駐在・大貫忠太(伊藤雄之助)、村長(山田巳之助)、助役(伊東亮英)、住職(加藤精一)、村の女A(津島道子)、飲み屋の女(美杉てい子)。
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1959/10/09~1959/10/09
放送時間 20:30-21:40 放送回数 1 回 連続/単発 単発
主な出演 伊藤雄之助山田巳之助山田己之助)、伊東 亮英伊藤 亮英)、加藤 精一吉川 雅恵津島 道子高森 和子中畑 道子阿木 五郎杉山 光宏美杉てい子
主な脚本 (作:安部 公房
主な演出 和田  勉、(演出助手:土居原作郎
局系列 NHK
制作会社 NHK(大阪放送局)
音楽 小倉  博

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