スナックのママ（岩下志麻）は、客の牧田洋平（佐藤Ｂ作）から浮気の体験談を聞かされた。女性下着メーカーの社員・牧田洋平は、ふとしたきっかけから隣家の奥さんである百合江（岩下志麻＝二役）に、浮気願望を抱くようになった。洋平は、21歳の愛人・みつる（立原美穂）との関係を清算したばかり。ところが、みつるはヨリを戻したくて洋平の家の前をうろついてたりする。その仲介役を買って出たのが百合江だったのだ。洋平の家庭は、妻・浅子（橘雪子）と子供２人の４人暮らし。とりあえず洋平はヨリを戻し、口実をつけては百合江の家を訪ねはじめる。が、窓から相手の家をのぞき合える近さなので浅子の監視が怖い。洋平は、百合江にも浮気心があることを確信した。その夫・英夫（安部徹）も留守がちだから、不倫のチャンスもやってきた。が、百合江の心には恐ろしい願望があった。この話をするために洋平がスナックに４日も通ったのは、ママとの浮気願望もあってのこと。だが、相手もしたたかだ。【以上、「ザテレビジョン」（角川書店刊）1988/10/14号より引用】