最愛の妹を殺された兄が鉄壁のアリバイを執念で崩していくという、国広富之のキャラクターを充分に生かした推理巨編。犯罪の決定的な証拠となる「指紋」にも、意外なカラクリがあるという、背すじの寒くなるようなテーマであり、アリバイを証明する写真に写されたある『影』で自信に満ちた犯人の足元が崩れおちていくラストシーンは、推理ファンには必見。ルポライターの後藤和久（国広富之）は、預金者の口座から巨額の金を無断で流用していた銀行の支店長自殺事件を追って大阪へ。だが、友達と四国を旅行すると言って途中まで一緒だった妹の千代子（佐藤万理）がその夜、松山のホテルで殺害されていまう。警視庁の佐木刑事（山城新伍）は、千代子の周囲から見つかった指紋や体液から犯人を自殺した支店長を脅して二千万を奪い逃亡中の貸付係長・吉永と断定。しかし、和久は、妹に特定の男がいたとは信じられず、独自に調べを始める。やがて、和久の前に、千代子の会社の同僚の安達（小倉一郎）という男が浮かび上がってくる。【以上、TBSチャンネル広報資料より引用】【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】