大河ドラマ『草燃える』で、義経と静御前を演じた国広富之と友里千賀子が、しみじみとした人間心理のひだを描く山本周五郎の世界。金沢藩士柴山大四郎（国広富之）は、下級武士の四男坊。古書好きの彼は、本屋通いの道すがら一人の娘（友里千賀子）と出会い、恋をする。しかし、相手がむことり娘でないかぎり、兄がかりの彼にとって結婚は不可能である。ところが、娘の方も彼に恋わずらいし、毎日鶴ばかり折って暮らしているといううわさが、兄の又三郎（尾藤イサオ）の口から一家にもたらされた。【以上、「グラフNHK」（NHKサービスセンター刊）1980年12月号より引用】はじめてNHK大阪放送局が手がけた時代劇。「ロケの大部分は当時金沢にあった江戸村で行われ、時代劇のメッカ・京都太秦とはまた異なる、風光明媚な景色を盛り込み、山本周五郎の世界を支えている。【この項、時代劇専門チャンネル番組広報資料より引用】」協力：金沢市 江戸村。【役名（演技者）】大四郎（国広富之）、ぬい（友里千賀子）、椙女（丹阿彌谷津子）、家老（小栗一也）、岡三郎（牟田悌三）、さち（吉野佳子）、又三郎（尾藤イサオ）、又左衛門（芝本正）、粂次郎（二宮寛）、女将（伊藤友乃）、新蔵（西園寺章雄）、仲居（徳田尚美）、おさん（河村しのぶ）、町家の夫婦（杉野明也、竹田悦子）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】