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ドラマ 詳細データガラスの知恵の輪

倉本聰の書き下ろし脚本。芸能ジャーナリズムに追いかけられる清純派女優と、サンドイッチマンを通して世相の一端を描く。大竹しのぶがスキャンダルに巻き込まれる新進女優を演じており、彼女自身の恋愛事件がだぶっているため、ヤジ馬的に見ると興味深い。サンドイッチマンのハチこと沢木八郎(萩原健一)は、売り出し中の女優、安西ユカ(大竹しのぶ)が恋人の男優にかけている電話を偶然聞いてしまう。ホテルで密会する約束の電話だった。ハチは子供が入院して金を欲しがっている友人のルポライター、泉(火野正平)にこれを教えた。ユカはたちまちマスコミのえじきになる。ハチの父親が作るガラスの知恵の輪が象徴するもろさとやさしさが、作品を貫いており、ドラマの完成度も高い。萩原、大竹ともに持ち味を生かして好演。最初は興味本位に見ていても、次第にドラマそのものに引きこまれるだろう。【以上、毎日新聞1982/05/26付より引用】出演の萩原健一は本作での倉本聰の現実の出来事をそのままドラマの中に持ちこむ手法に疑問を抱いたと自著で語っている。「亡くなった服部清治というTBSのディレクターが大竹しのぶちゃんと車の中でキスしていたという当時のスキャンダルを、ドラマの話題に利用して作っちゃったんです。これはちょっとね、どうかと思った。それはドラマの新しい手法なのかもしれないけど、テレビで「受ける」ということの怖さが分かっていないし、受けた瞬間に傷つく人間も多いんですよ。人としては別に嫌いじゃない。むしろ好きでした。でも、倉本さんとは少し距離を置くようになりましたね。ちょうどその頃に黒澤さん(黒澤明)から訊かれました。「萩原君、君の『ガラスの知恵の輪』というのを見たけど、倉本聰だっけ。倉本君の台本ある?持ってる?…これ本当に面白いのか、これエッセイじゃないか。なんでこれがいいとされているの」とね。その時、僕は倉本さんの肩を持って、返したんです。「監督の映画もいいとされているんじゃないですか」僕は、無理して倉本さんの援護をしたわけじゃないんです。僕にとっては、どんな小さなつまらない作品でも命がけで産んだ子供と同じだから、倉本さんを守った。それは黒澤明が倉本聰を読んで好きか嫌いか、面白いか面白くないかとは別ですよ。僕は倉本さんとの仕事を一所懸命やったんです。一所懸命にやったんだから良しとしたいんだよ。そうじゃないと演技なんて出来ないですよ【この項、萩原健一・? 秀実共著「日本映画[監督・俳優]論」(2010/10/25、ワニ・プラス発行、ワニブックス発行)より引用】」と語った。ただ萩原健一は同じ著書の別箇所では本作を推奨している。「僕は、テレビでかなりいろいろな挑戦をしてきました。課長さんの役であったり、NHKの将軍綱吉であったり、みなさん忘れているけど、倉本聰さんの『ガラスの知恵の輪』であったり、『君は海を見たか』であったり、いい作品がいっぱいあるんです。【この項、前掲書より引用】」。協力:小樽 北一硝子(1)-(6)、全日本空輸(3)-(5)。ロケ協力:ザ グラス スタジオ(3)。提供:大幸薬品、De Beers、ノエビア化粧品、モンシック、TOKYO IGIN、三陽商会、全国相互銀行協会、西川産業。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成)】
キー局 MBS 放送曜日 放送期間 1982/05/26~1982/06/30
放送時間 22:00-22:55 放送回数 6 回 連続/単発 連続
番組名 テレビドラマ
主な出演 萩原 健一(1)-(6)、大竹しのぶ(1)-(6)、河原崎国太郎(1)(3)-(6)、結城美栄子(1)(2)(4)(5)、児島美ゆき児島みゆき)(1)-(6)、火野 正平二瓶 康一)(1)(3)(4)、村井 国夫(1)(2)(4)(5)、下條 正巳下条 正巳)(1)(3)(6)、芹  明香(1)(3)、平泉  征平泉  成)(1)(3)(6)、深江 章喜(1)-(3)(5)、小鹿  番(1)(6)、北浦 昭義(1)(3)(5)、高橋 基子(1)(3)(5)(6)、浦川 麗子(1)(3)(4)(6)、渡辺  麗(1)(3)、山元 恵子(1)、大久保正信(1)(3)、川名 浩介(1)、宇南山 宏(1)、桐原 史雄(1)(6)、竹内  靖(1)、鶴田  忍嵐  堪忍)(1)、山崎  猛(1)、高崎 聖子(1)(3)、ガッツ石松(2)(3)(5)(6)、岩城 滉一(2)、岩尾 正隆(2)、曽根 晴美(2)、谷  隼人岩谷  肇岩谷 隆広)(2)-(5)、青地 公美(2)-(5)、青森  伸(2)(4)、日向 明子(2)、小池 雄介(2)、戸川  純(2)、工藤 啓子(2)、飯野けいと(2)、竹田 寿郎(2)、小西美千代(2)、小松 明義(2)、小野 武彦黒木  進)(3)-(6)、島田 紳助(3)、松本 竜介(3)、中条 静夫(特別出演)(3)、岸田今日子(特別出演)(3)、岡田 真澄岡田 眞澄)(特別出演)(3)、佐古 雅誉佐古 正人)(3)、黒木 優美(3)、岩尾 展宏(3)、秋元めぐみ(3)、入江 正徳(3)、岡  雅子岡 真佐子)(3)、高原 駿雄(4)、中村 伸郎(5)、大前  均(5)、ひし美ゆり子菱見地谷子菱見百合子)(5)、夏海千佳子(5)、岸野 一彦(5)、伊藤 公子(5)、坂田祥一郎(5)、田村たま子(5)、綾小路ちかこ(5)、杉 あゆみ(5)、沼岡  淳(5)、松本 誠一(5)、羽鳥 靖子(6)、頭師 孝雄(6)、草薙 良一(6)、うえだ 峻植田  峻)(6)、須永  慶(6)、山本  武(6)、酒井 郷博(6)、沢柳 廸子沢柳 迪子)(6)、山岡 八高山岡  甲)(6)、湯沢  勉(6)、皆川  衆(6)、竹内のぶしたけうちのぶし)(6)、田山 涼成(6)、高山亜希子(6)、野村 信次(6)、佐藤 百起(6)、千葉  茂(6)、藤原  強(6)、並木 孝雄(6)、エンゼルプロ(1)-(6)((1)(2)は、エンゼル・プロ、と表記)、劇団ひまわり(1)(2)、(ガラス工芸指導:飯降喜三郎(1)(4)(5))(パントマイム指導:並木 孝雄(1)-(6))
主な脚本 倉本  聰倉本  聡)(1)-(6)
主なプロデューサ 青木 民男、(プロデューサー補:青井 邦臣
主な演出 瀬木 宏康、(演出補:江上  官)(記録:土屋 克代
局系列 JNN
制作会社 (製作著作:MBS)
制作協力 PTV
制作 (制作補:見留多佳城、丸谷 嘉彦)
音楽 朝川 朋之、(効果:寺田 卓夫
主題歌 (テーマ曲:「ムーンライト・セレナーデ」(「グレン・ミラー物語」サントラ盤))
撮影技術 (技術:塚越  捷田村 輝夫)(担当:白瀬 研一)(カメラ:河内 和美)(カラー調整:橫田 久雄)(VTR:長谷川克己(1)-(5)、山崎  悟(6))(編集:一戸 鮎美)(照明:田村 輝夫)(音声:片岡 博司)(技術協力:東通
HP
美術 (デザイン:佐野  均)(美術制作:島田 孝之)(美術進行:岸  聡光)(化装:ユミ・ピュアクス)(衣装デザイン:村岡 勝重)(衣装協力:ホリディきものやまと

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